メディアワークス文庫<br> 南都あやかし帖 ~君よ知るや、ファールスの地~

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メディアワークス文庫
南都あやかし帖 ~君よ知るや、ファールスの地~

  • 著者名:仲町六絵【著者】
  • 価格 ¥605(本体¥550)
  • KADOKAWA(2015/05発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784048650700

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内容説明

南都。京の都のごとく栄えるこの都市に、遥か異国の血を引く青年妖術師・天竺ムスルがいた。 緑色の瞳を持ち、喋る紅い鳥を友とする彼には、表の仕事である金貸し以外にもうひとつ裏の顔がある。 不思議な力を秘めた彼のもとには、あやかしに関わる刀剣をはじめ、物騒な事物が次々と舞い込んでくるのだ。 ムスルの構えた通称『天竺屋敷』に奉公に来た少女・葉月は、仕え女として働くうちに、彼とともにあやかしと関わってゆくことになり――。 『からくさ図書館来客簿』シリーズの仲町六絵が描く、ジャパネスク・ファンタジー。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

真理そら

56
天竺ムスルこと楠葉西忍が実在の人物で貿易に活躍していたとは思いがけないことだった。この作品は立野氏の娘との馴れ初めを描いたファンタジーとして楽しく読める。が、こんなダイナミックな人物はもっと長編で読んでみたい気もした。歴史雑誌連載の短編集なので勉強になる話も多かった。2022/05/07

hirune

44
天竺ムスル-楠葉西忍-実在の人物なんですね。平安時代は面白い人物が多いなぁ。まぁ妖術使いじゃなかっただろうけど。金貸しムスル、業突く張りだけど物の怪やら亡魂やらが良いように面倒を見るのが結構イイヒトなのにワルぶってるのが可愛いです。この前読んだ「桜風堂」には白オウムさんが出てましたが、こちらはでっかいベニコンゴウインコさんです。堪らない可愛さ賢さです~~♡大好きです、こういう本☆2017/07/29

ううち

34
室町時代もの。初めて知りましたがムスルが実在した人物とのこと。葉月に対して素直じゃないところが可愛らしい。しゃべる鳥・タラサもキュート。山桃のシーンがお気に入り。途中にあるコラムがとても興味深く勉強になります。江戸の時代小説が好きだけど、このあたりの時代物もハマりそうです。久々にダブり買いしましたが嫁ぎ先があって良かったです。2016/06/02

はな

32
図書館本。室町時代に実在した人物を題材にしたということで、面白く読めました。ムスルは優しい人で良かったし、タラサが可愛い。登場人物誰もが良いなと思える人柄だったりもしていて血なまぐさい時代ではあるけれど、ふんわりしていたと思います。コラムもしっかりあり知らない歴史を知ることができました。おもしろかったです。2016/01/21

よっち

31
室町時代、大和の興福寺にあった『天竺屋敷』に住む異国の地を引く青年妖術師・天竺ムスルと、彼のもとに奉公に出された葉月が、あやかしが絡んだ事件を解決する物語。物語の中で描かれる当時の情勢もなかなか興味深かったですが、金貸し業だったり謀反の噂だったり、あやかしへの対処だったり、いわくありげながら飄々としているムスルと、彼に接していくうちに心境が変化していく葉月の組み合わせがわりといい感じで、それにオウムのタラサがいいアクセントになって、味わい深い雰囲気になっていました。続きが出るようならまた読んでみたいです。2015/05/04

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