内容説明
「いまの自民党なら民主党政権のほうがマシ!?」 「共産党は『ブラック企業』とそっくり!?」 「なぜ野党が『国民いじめ』に走るのか!?」 うんざりするような、この国の政治。しかし、いったい何が本当にダメなのか、その正体を、日本の政治史を明治時代からひもときつつ、すべて明らかにする一冊。もちろん、2014年12月の総選挙以降の直近の政治状況も、世間の通説とはまったく違った角度からズバズバ斬っていく。民主党政権のあまりの酷さにより、現在、日本の政治は「自民党一強VS野党多弱」の「(平成)25年体制」になっているが、しかし、だからといって自民党が立派な政党になったわけでもなければ、野党がしっかりしたわけでもない。この状況下で、いかに各政党が手前勝手な論理で動いているかを、両者が舌鋒鋭く暴いていくのは圧巻のひと言。さらに、現在の中東の状況から、政治にとって何が本当に大切なのかも論考していく。いま、本当は何が起きているのか。本書を読めば、政治のカラクリは丸ごとお見通し!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みじんこ
5
この二人による対談本は二冊目になる。経済や日本の政党、中東情勢が主な内容。古い自民党の体質など、一強多弱と言われる中で自民党も更に良い方向に変わっていく必要があると思った。そして次世代の党が「立憲保守党」に改名して自民党よりも右ではなく上を目指すというのは中々いい提案だと思う。倉山先生が昨年の衆院選で投票先に悩んだという選挙区は、推測だが東京6区だと思う。なぜなら私も全く同じ状況下で悩んでいたからである(笑)まだ日本経済の復活は始まったばかりである。状況に応じた正しい経済・金融政策を続けることが鍵となる。2015/04/10
イカカイガカ
4
上念、倉山の先輩後輩コンビの対談本第二弾。〈「皆のためにつくそう!革命が成就するまで我慢しよう!」というのですが、じつはその我慢が永遠に続く〉という「共産党=ブラック企業」論などは激しく納得。他にも与野党まとめて日本の政党を斬りまくり、テロに共感して安倍叩きに躍起になる劣悪すぎる我が国のメディアを弾劾し、さらには中東問題や日米関係にも言及する。日本と世界の政治と歴史と社会情勢を時に笑わせてもらいながら学べた。個人的には、たまに出てくる銀英伝ネタに懐かしさを覚えるが、どのくらいの人が知ってるのか少し心配。2015/04/18
Fumi Kawahara
2
代々木公園で開口一番に叫ばれたもの。安倍首相の米国両議会での演説で語られた防衛協力部分を受けての「戦争立法阻止!」・・・アホか?労働組合は何の為にあるんだよ?デフレ下では延々と15年、会社に慮って給料アップ要求は折りに折れ、電気がないと生産できないにも関わらず反原発を叫び、外国に占拠されれば財産権なぞ風前の灯だと言うのに安全保障政策を糾弾する。共産主義というのがいかに市民全員を貧乏のどん底に叩き落として窮乏の淵に追い込み不満を革命へと向かわせる最低の煽動運動家という地金を見る、2015年5/1メーデー。2015/05/03
エックスマス
2
ISILの人質事件で安倍批判はほんとに衝撃だった。テロに加担する政治家やマスコミ、日本が異常なのがよくわかる。それと思った通り日本にはリベラルがいない(笑)まあ、リベラルはともかく日本の保守にはリアリストが必要だな2015/04/26
terry
0
倉山・上念氏の本を読みこなすには事前の勉強が必要なようで、早い話の展開に僕はなかなかついていけなかった。しかし穏健保守を自認する僕には中々刺激的で面白い切り口であり、この著者達の他の本も読んでみようと思う。2016/06/18