文体の科学

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文体の科学

  • 著者名:山本貴光【著】
  • 価格 ¥1,672(本体¥1,520)
  • 新潮社(2015/05発売)
  • ポイント 15pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784103367710

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内容説明

文体は人なり――言葉のスタイルこそ思考のスタイルだ。文の長短や読む速度や媒体が、最適な文体を自ら選びとってゆく。古代ギリシャの哲学対話から、聖書、法律、科学の記述、数式、広告、コンピュータのプログラム、批評、文学、ツイッターまで。理と知と情が綾なす言葉と人との関係を徹底解読。電子時代の文章読本。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

金城 雅大(きんじょう まさひろ)

25
普段視界に溢れる文字や文章を、こうも意識的に考える機会はそうそうないのでとても新鮮だった。 切り取り方一つで見えている世界がガラリと姿を変える好例。「世界の認知法」の引き出しを直接的に増やしてくれる本だ。 また著者の山本貴光氏は、同じく当会でくまいさんが紹介してくださり、その後オレも紹介した2冊の本の著者・吉川浩満氏とも懇意で、共著もあるようだ。 本書の総括には吉川氏とも通底する「人間本性」という概念も出てきた。「文体から人間本性を見る」という点でも、得難い読書体験だったように思う。2018/11/26

Kazehikanai

16
科学する対象は、物質としての文と精神のインターフェースで、紙面や画面の形や配置、形式。それが換気する精神の揺らぎ。対話や科学、批評の形式についてはとても興味深いし、小説の書かれていないことについての考察もおもしろい。全体的にもっと深く網羅してほしくもあるが、連載ものの限界か。それでも今までにあまりない読み味の本で満足。読みやすかったし、おもしろかった。などと綴ったこの言葉の文体って…もう少し類書を読む必要がありそうだ。2015/08/30

本木英朗

14
本書で語られる「文体」とは、小説技法的なそれに限定されない。綴られる文章の性格(法律を説明するのか、科学を論じるのか、言葉を定義するのか、書物を評論するのか)、また文章が掲載されるメディア(紙なのか電子なのか)といった側面から著者(文筆家・ゲーム作家)は「文体」を解体していく。「書く」「読む」という行為に自覚的な人ほど、発見したり啓発されたりする箇所が多いはずだ。特に自分の関心のある分野としては、やはり最後2章で語られる「批評」と「小説」について読まされる。2015/10/01

かば

13
かなり期待して読んだが、広く浅い義論に留まっており残念だった。「科学」ではないと思う。2020/05/19

CCC

10
文章作法の話というよりは、文字形式や言葉の使われ方といった点が主だった。どこで「科学」してるかのはよく分からない。つまらなくはなかったけれど、「文体」「科学」といったタイトルの言葉から考えていた内容からはかなり離れていた。思ってたのとは違った。2018/08/24

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