内容説明
1963年夏、近代アパートの建築現場で足場が崩れ労働者が転落した。しかし現場の人間たちは遺体をそのままコンクリートの中に埋めてしまう。すべてを目撃してしまった青年・賢治は……。寺山20代、幻の戯曲!
※タイトル「青い種子は太陽のなかにある」の「青」は、正式には旧字体です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
らむり
47
アパート建築現場で、事故で死んだ作業員を遺体のままコンクリート詰めにしてもみ消し。2015/06/24
りえこ
20
とてもロマンのある、時代を感じるお話でした。こういう作品、たくさん上演されると良いと思います。2017/11/16
yogi
10
9月5日に阪神西宮にBARを出店した。この様な情報はこの場で書くべきではないのかも知れないが久々に寺山修司の本を読み胸が躍ったのだ店は勿論暇だ暇で良い筈はない。そしてこのタイミングでこの本を手に取り読んだ楽しませてくれた笑えたちょっと考えた現実の背中を見ながら楽しく読めた。単純に良かった2015/11/10
土瀝青
9
図書館にあったので、つい読んでしまった。すごい作品でした。戯曲でした。人ひとりの命、なんなんだ。2017/08/14
ゆき
8
隠蔽。政治家投資のアパートの中に建設途中にうっかり死んだ人を埋め込んじゃえって・・・気にせず建設し続ける。某国を思い出しました。新幹線脱線したのに埋めちゃおうって考え。ってゆーか、実際に有ってはいけないのに、本の中のお話なのに。似たような実際の事故があるとか・・・・。某国。あれが一番わかりやすい対立構造で国VS民衆ですよね。2015/09/05