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内容説明
カントール、ラマヌジャン、ゲーデル――天才的数術師たちのエピソードを交えつつ、無限・矛盾・不完全性など、彼らを駆り立ててきた摩訶不思議な世界を、ユーモア溢れる筆致解き明かす。『数術師伝説』を改題。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
猫丸
13
ヒルベルトの「有限の立場」は論理の算術化を含意した。ロジックを計算に落とすことによって無矛盾を追求する手法そのものが、その企てを崩壊させるゲーデルの痛撃を生み出す。そんな中で計算機の登場はいかなる意味を持つのか。計算機は文字通り計算しかしないという意味で、変な話だが pure math の実行者であるととらえることもできる。思考機械の証明を自然数で表現して自然数論に埋め込むことで、無矛盾の証明の不可能性へ至るゲーデルの構想を忠実に辿るストーリー(たぶん)。おもしろ計算問題が付録に付いている。2021/08/16
ともゑ
8
難しいが数学の不思議さは楽しめる本だと思う。でも、なんだかごちゃごちゃし過ぎてた。不思議の国のアリスめいた章はとっかかりやすくて私は好きだったが、合間に数学者の評伝のような章やら著者による数学の問題やエピソードやら挿入されて話がぶつ切りにされて気が散った。正直言って読みにくかった。2019/04/12
BIN
6
一風変わった数学ものです。常識はずれの数学の天才たちであるカントール、ラマヌジャン、ヒルベルト(比較的普通か)、ゲーデルなどの短い評伝が途中に挟まれていたり、その他は問題を出し合って答えていく変な不思議なアリス的なストーリーになっている。ヒルベルトの有能さがよくわかった。無限や矛盾、自己言及文とかはなかなか難しいです。これで数学の面白さに気づくのは難しいのではないかな。2018/07/04
抹茶塩
5
解説が丁寧なので筆記用具は不要です ただ、ストーリーや登場人物の要素が多く、少し読みづらかったような覚えがあります
やす
5
数学の面白さを小学生に伝えるために、問題を出し合ってそれが解けるのかという対戦形式の成長譚としたもの。不思議な数学者ラマヌジャンから始まり、無限の矛盾、公理系としてのユーグリット幾何学、第5公準否定、ヒルベルトプログラム、不完全性定理、計算可能数と数学の話題として面白そうなものの詰め合わせ。背理法の後ろめたさが不完全性定理によってむしろ解消していて、さらに不完全性定理は論理学で数学じゃないという数学者の空気がおもしろい。(著者は論理学は数学派)2016/10/17
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