内容説明
十二年前、肥後の村で記憶を喪い、村人に助けられた谷五郎。妻女と子に恵まれ、平穏な一生を送る筈だった。だが、村に兵が押し寄せた時から、彼の運命が、大きく変わりはじめる──。書き下ろし時代長篇。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
あかんべ
8
記憶を無くした忍びが、神水を求める者との戦いで己を取り戻す。その間にたくさんの人が亡くなった。最後心穏やかに暮らしていた所にもどり一人犬と共に去っていく姿がいい。敵の技の指をかぎのように曲げて素手で戦うすがたはちょっと想像が付かない。それで肉がえぐれる?2015/06/11
かずお
6
★★★☆☆ ストーリーが少しわかりにくかったかな。重蔵が強すぎる。2017/02/22
月華
5
図書館 新刊コーナーで見かけて借りてみました。予想外の展開で読んでいて楽しかったです。優秀すぎて逆に疎まれて、というのが真相でした。記憶喪失の主人公の心理に寄り添う形になるので、謎解きに近い感じがしました。血を血で贖うというかなり生々しい感じもありました。2015/07/01
蕭白
3
少しミスリードもあったりしましたが、面白かったです。忍のお話は、個人的には好みなので◎でした。脇で登場する実在の人物たちの描かれ方が作品によっても違うのが、個人的には密かな楽しみになっています。2015/07/26
ひさか
2
2015年4月角川文庫刊。書下ろし。すざましい腕を持つ忍者のお話。記憶を失っているため、謎があり、それがまたストーリーに緊迫感を与えていて、楽しめました。2018/02/23




