内容説明
ある日、村外れの禁忌の森で、泣き虫の少年は「ことりおばけ」と呼ばれる悪霊に遭遇した。私の子どもになれと約束を迫られたそのとき、幼なじみの少女が現れ、約束は二つに分かれた。少女は父親である「おがみさま」の手により、約束の記憶を封じられて村を去った。一方、声を奪われた少年は、少女に誓った。「これからは、ぼくがしぃちゃんを守るよ」。そのために魔除けの石(夜光石)の加工に携わり、養父亡き後はおがみさんを継いで森の番人になった。――それなのに十年後、彼女は村を訪ねて来た。死んだ両親の故郷を調べるために。村にいた頃の記憶は封じられたまま、「約束」も夜光石の隠された秘密も知らずに。――かつて泣き虫の少年だった須賀は、彼女を守る決意をするのだが……。記憶を消されてしまった少女と声を奪われて喋れなくなってしまった少年が、十年後、ふたたび〈約束の場所〉で出会う―――衝撃のホラーミステリー上巻!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
白火
11
ゲームは一貫してシオリ視点だから、須賀さん視点で始まる話が新鮮に思えた。コミック版で言われてた「呪い」とは一体なんぞや?と思ってたらこっちで詳細が語られ始めるとは…心臓ヤバいんですか須賀さん。あと夜光石の模造刀、大きな原石から刀身を削り出したのかな?とか何となく勝手に思ってたけど、流石にそんなわけはなかったか…w資料館の間取り図、ゲームの平面マップとは一寸違うみたいだけどそれでも有難い。三階奥の開かずの扉、何なのかなーと思ってたんだ。2016/08/20
白黒杏仁
6
あの時、あの場所で須賀くんが佐久間ちゃんがシオリが何を考えていたのか、よくわかる。ゲームスタート位置まで言い回しが合わず読むスピードが上がらなかったが、そこからは一気。シオリの記憶が戻る辺りで下巻へ。全体図が付いているのでイメージが楽。2015/06/14
ぷりけ
5
息子からの借り物。フリーゲームらしいが、やってみたいな。2016/10/25
Yukipitasu
4
須賀くんメイン。今までどうしていたのだろうと気になっていたから、知れて良かった。 146ページの女子達は本の良さがわかってない。自分が本が苦てだったり、嫌いだったりするのはべつにかまわないと思うけど、本を読んでる人に自分の価値観押し付けて、馬鹿にしたり普通じゃないというのはどうかと思う。2016/01/03
ゆう
4
ゲームは未クリア、漫画で読了。詳しく丁寧な語れる補強としてはとてもよかった。須賀くん、下の名前とかちゃんとあるのね…あるよな、須賀くんは須賀くんなイメージだったので…なかなかしいちゃんがでてこなくて、あれ?と思ってたけど、それより前の話からしっかり補強されていて読みやすかった。2015/12/01