内容説明
マサイ族の正しい雄姿をこの目で見たい、と過激に果敢にアフリカ入りした、椎名隊長率いるあやしい探検隊の五人の面々。万事、出たとこ勝負、気分はポレポレ。サファリを歩き、野獣と遊び、マサイと話し、キリマンジャロの頂に雪を見るというような至福の日々に、思いもかけない“災い”も待っていた―。大胆不敵でありながら、哀愁にみちた「あやしい探検隊記」の第五弾、ますます楽しい熱風草原の巻。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Aya Murakami
94
父の本 本書が単行本として出たのが91年のこと。それから30年ちかく経過してマサイ族もスマホを持つようになった時代の現在です。作中にはマサイとしての本能のようなものをたたえながらも街での生活に引き込まれてしまった堕落マサイが紹介されていました。堕落マサイがスマホを持つとさらに堕落するのかそうではないのか…、気になります。ちなみにマサイ族にとってのスマホは牛泥棒対策必須アイテムなのだとか…? あとは旦那の悪口を楽しむ雌ライオンの記述にクスリときました。こんな楽しいハーレムなら大歓迎です。2019/03/21
ゆいまある
58
怪しい探検隊ファンとしては、アフリカ編という事で楽しみにしていた。しかし、今回は優雅に旅をし、コース料理を食しワインを嗜み、全然今までと趣が異なる。必死で海を泳いだり、大量の料理を作ったり、火の周りで踊ったりしないのである。大人しいのである。キリマンジャロに登っても景色の荘厳さに反比例して筆は淡々としている。どうも椎名さん、この当時仕事が忙しく登山の合間にも連載小説を書いている。つまり折角の旅なのに文章に気が入っていないのである。ナイロビで強盗にあい一切合切失くした仲間を捨てて旅立つ所だけちょっと面白い。2019/10/05
ミナコ@灯れ松明の火
10
ひとり怪しい探検隊活動中。次はどこへ行こうかな?とわくわく感を高揚させてくれるシリーズです。「ここではないどこかへ病」の発作が激しくなることが難点といえば難点。2010/05/22
たーくん
7
再読→→→新宿の地下酒場で乱入作戦を企てたあやしい探検隊の5人は、一路アフリカへ!経由地・ボンベイの空港でいきなりの洗礼を受けつつも、アフリカの大地に到着。椎名隊長率いる一行を待ち受けていたのは、サファリを巡り、野獣と遊び、マサイと出会う僥倖の日々…そしてキリマンジャロの頂へ。あやしい探検隊シリーズの名作旅エッセイ。2018/01/22
麗子
7
アフリカおもしろい!槍持ったマサイ族に会いたい。。モンバサの真っ白なビーチでピナコラーダ飲みながらぼーっとしたい。。こうゆう、写真や絵がいっぱいの本、大好き!スイスにも行きたい。スペインにもまた行きたい。。旅行したくなった!!!まいさん、おもしろかったです!貸してくださってありがとうございました(^_^)2011/11/27