内容説明
※この電子書籍は固定レイアウト型で配信されております。固定レイアウト型は文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
大数学者二人の往復書簡から始まった確率論と「政治算術」として始まった統計学。それらは、どのような発展を遂げ、現代に至ったのか。天才たちのユニークな発想とそこから生まれた偉大な成果を、豊富なエピソードとともに軽やかに描く科学読み物。
「確率・統計」の問題はとても身近でわかりやすくおもしろい反面、解答を考えるとなると、いくつも正しそうな答えが出てきて、なかなか難しかったりします。実際に、現代の中学生・高校生が正しく答えられる問題でも、当時の大数学者が間違えてしまった例があるほどです。一方で、大数学者たちによる、ユニークな問題に対しての数理的センスに満ちたエレガントな解法も残っています。そうした一見不思議な問題や巧みな思考を要する事柄、興味深い歴史的なエピソードを、アクチュアリーで数学パズル・デザイナーでもある著者のユニークな視点で、たくさん紹介しています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
galoisbaobab
3
今のIT業界を華麗に泳ぎたいならば確率と統計を使って全てを説明することである。努力と根性と友情も確率と統計で説明しないとね。何を求められているかで表現を自在に変えることができるのが華麗であるということだよ。2016/07/16
まさきち
2
ターゲットのわからない本.統計や確率に興味があり,式で表現することに抵抗はあまりなく,歴史の経緯や人物像などにも興味があり,古典的確率論からベイズ統計まで一通り読んでみたい人なんているんだろうか.俺には確実に面白かったし,まだまだ知らないことが多くて,勉強が足りないと思える本だった.でも,誰に薦めるべき本なのかさっぱりわからない.身内に誰一人面白がる人が思いつかない.すごくニッチな本.面白いですよ.ほんとに.2017/08/24
加藤 勤
1
確率の話の面白いところは、ぱっと見の印象と全く違う答えが出るところです。たとえばお皿の上にゆでたスパゲティが 50本あるとします。その端をランダムに2こずつ選んでつないでいくと・・ https://ameblo.jp/bookstama/entry-12313720613.html2017/09/25
二階堂聖
1
『パスカルの天才ぶりを伝えるエピソードは多い。幼少のころの神童エピソードもいくつも残っているが、それらはどこまで本当かはよくわからないので省略しよう。(P19)』 個人的にはこの手の数学者のトンデモエピソードを求めていたので、思ったより確率論統計学の話が多い印象。それはそれでおもしろかったが、わからない所も多かった。 帯には『絶対に負けないギャンブルの方法とは?』とあるが、この帯の惹句はこの書籍には向いていない気がする。2014/11/11
車輪
1
フィッシャーやテューキーらの数々のエピソードについて、類書で書かれないところまで踏み込んで説明してくれるところが良かったです。面白かったですよ。2014/11/30