新潮文庫<br> 草原の記

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紙書籍版価格 ¥572
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新潮文庫
草原の記

  • 著者名:司馬遼太郎【著】
  • 価格 ¥528(本体¥480)
  • 新潮社(2015/05発売)
  • ポイント 4pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784101152370

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内容説明

史上空前の大帝国をつくりだしたモンゴル人は、いまも高燥な大草原に変わらぬ営みを続けている。少年の日、蒙古への不思議な情熱にとらわれた著者が、遥かな星霜を経て出会った一人のモンゴル女性。激動の20世紀の火焔を浴び、ロシア・満洲・中国と国籍を変えることを余儀なくされ、いま凜々しくモンゴルの草原に立つその女性をとおし、遊牧の民の歴史を語り尽くす、感動の叙事詩。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

136
エッセイのような連作短篇のような感じの作品がいくつか収められています。あまり物にこだわらないのがモンゴル民族なのでしょうね。ただそうするとあまり成長とかはなくなるということのようです。それもひとつの生き方なのでしょう。この本を読んでいるとモンゴルのイメージが本当に浮かんできます。2015/12/23

とん大西

117
夕方に読了した「修羅の家」がおぞまし過ぎて、口直しに積読の本作を手にとりました。…っても20年以上眠らしてた司馬エッセイ。購入当時は慣れなかったモンゴルの紀行文。タイミングなのか、ちょいと(?)歳とったからかスンナリ読めてしまったのは自分自身でも意外でした。遥か彼方、草原の国とそこに住まう人々。その今(といっても本作が執筆されたのは平成初頭)からモンゴル帝国を経て史記以前まで遡る歴史ロマン。変遷し続けた国家。変わらず連綿と受け継がれた空と草原と民。司馬先生の語りに壮大な叙情を感じて読了。良かったです。2020/05/31

優希

103
司馬さんにとってモンゴルは常に心の片隅にあった場所なのでしょう。だからこそ、語り尽くされた歴史が叙事詩として響いてきます。その思いを徒然と描くことで見える大草原と大海原、遊牧の民。そこに佇むのは、20世紀の炎の中で、3つの国籍の中で生きざるを得なかった運命を持つ女性・ツェベクマ。全てを包むものは、モンゴルの大草原にあるような気がしてなりません。2017/08/29

壮の字

77
北へ帰る人の群れは誰も無口で~海鳴りだけを聞いている♪私が南方に棲んでいることもあり、ことさら「北へ帰る」イメージは寂しい。チンギス・ハーンから始まるモンゴルの大征服王朝は百年あまりで中原を追われた。元王朝の「北帰(ほっき)」という。彼らが帰る「北」は寂しさを含んでいながらも安住の匂いにほっとするような。ふわふわした紀行文から、同伴者ツェべクマさんの人生をかけた「北帰」で一気に感動モードへ。当地に辛い記憶をもつ遼太郎さんも、遠くモンゴルを恋うる我々も含めて「北帰」本能に似た感覚を同じうしている。2017/01/01

レアル

72
モンゴルと言えば言わずと知れた著者の心のふるさと。そんな特別な地を愛情溢れんばかりの筆致で描いている。モンゴルの歴史はもちろんの事、遊牧民族と農耕民族。中国、ロシアとの外交。そして欲の考え方。同じ文章でも著者が描くとどうしてこんなに美しい物語となるのか。読んでいて情景が目に浮かぶ。地図を片手にそんな美しい文章を読んだ。2017/02/16

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