内容説明
HEAD研究会フロンティアタスクフォースの企画・監修による「2025年の建築『七つの予言』」に続く第2弾。
人口減少、建築・住宅ストックの増大、リテラシーの高い使い手や住み手の台頭といった市場環境の転換に対応し、劇的に変わりつつある建築・住宅・不動産の世界に、どんな働き方、生き方の可能性があるのか。その未来を考えるための書籍です。
全4回の連続シンポジウムでは、建築・住宅・不動産業界以外からも新しい働き方や生き方を実践する方々を招き、従来の「仕事」の枠組みにとらわれずに議論を重ねました。自らリスクを負い、小さな実践を重ねる「新しいシゴト」の姿が、そこから見えてきました。
本書は、その模様の再録に、各回のホストを務めた島原万丈氏による新たな書き下ろし、連続シンポジウムの企画・監修者である嶋田洋平氏(建築家、HEAD研究会フロンティアタスクフォース委員長)による解説などを加えて編集したものです。
リノベーション、ストック活用や地域再生、まちづくりを担うこれからの仕事、「家守(やもり)」といった新たによみがえりつつある職能などに関心を持ち、自らの働き方、生き方の幅を広げたいと考えている方々には、必読の一冊です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Yuma Arimura
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「学生の頃、悩んでいる時に早稲田商店街会長に『木下、悩むっていうことと考えるっていうことは別だぞ』と言われたのです。悩んでいる時は完全に思考が止まっているらだから悩むのは止めて考えろと。」「これから、大量生産されるプロダクトは大きな会社が強いという状況は変わらないと思いますが、大量生産が必要な領域は狭まっていき、残る部分では小さいチームのほうが有利ということになっていくでしょう。そのどちらで仕事をするのかということは意識しておいたほうがいい」2017/01/02
かみのけモツレク
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読みやすい2015/05/26
Humbaba
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例え金銭的には豊かでないとしても、それが豊かな生活を送れないということには必ずしもなるわけではない。自分の欲しいものと相手のほしいものを交換して、互いに欲しい物を手に入れる。原始的な生活と思われるかもしれないが、そうやって補いあう事ができればそれは幸福なことであるといえる。2015/05/03
mami
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少し読むのに時間がかかったけど、こういう働き方確かにあるな。って思った。 今まで建築の王道って思ってきたところから考えると、邪道に思えたり、王道を走るのをあきらめた道に思えたりしそうだけど、新しい建築の仕事が生まれ始めてるんだと思った。電話から携帯電話の時代になったような変化がもう来てるんだと思う。 私はもう建築の道にどっぷりいる人の側だけど、色んな気づきがあった一冊でした。2015/03/02