帝都探偵絵図<br> 人形遣いの影盗み

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帝都探偵絵図
人形遣いの影盗み

  • 著者名:三木笙子【著】
  • 価格 ¥693(本体¥630)
  • 東京創元社(2015/04発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784488421137

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内容説明

ある代議士夫人の影が盗まれた――。夫人は爪哇(ジヤワ)から来日したワヤンと呼ばれる影絵芝居一座の長に、影を盗られたと信じているという。この不可思議な事件の謎を解いて欲しい、義父母の頼みを断れず、高広は礼と調査を開始する。美しくも妖しい爪哇(ジヤワ)の魔術を調べていくうちに、事件に帝都を騒がす大怪盗、ロータスの気配が……(表題作)。心優しき雑誌記者と超絶美形の天才絵師、ふたりの青年を中心に、明治の世に生きる人々の姿を人情味豊かに描いた6篇を収録する作品集。〈帝都探偵絵図〉シリーズ第3弾。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

眠る山猫屋

70
人望と人脈と推理力を(たまたま)持ち合わせた雑誌記者・高広と、彼をホームズと重ねて事件を呼び込む超絶美形天才絵師・礼。世が引っくり返ったばかりの明治に起きた様々な事件。基本陰惨な事件ではなく、暖かい展開で安心して読めるけれど、仄かに切ない人と人の絆。表題作では快盗ロータスも再登場。でもお気に入りは『恐怖の下宿屋』かな。なんつータイトル(爆)そして落語のような素敵なオチ。この下宿を舞台にしたスピンオフもあるようなので、是非読まねば!2019/04/30

papako

57
シリーズ続けて。安定間のあるシリーズですね。とにかく無邪気に高広に探偵をねだる礼がかわいい。超絶美形なのに、読んでると、その部分は忘れがち。目をキラキラさせて子犬のようにまとわりつく礼を想像してしまう。高広の下宿の大家、桃介がいいキャラ。『帝都一の下宿屋』だったかしら、文庫になったら読みたいな。2018/09/16

藤月はな(灯れ松明の火)

40
文庫化したので再読。「かけがえのない二人」ということが印象的な短編集。とある事実を知ってしまったので『妙なる調べ奏でよ』などでの彼等の幸せそうな姿に切なくならずにはいられなかったです・・・・。また、書下ろし作品は特出する秀才とその秀才が認めた才能の持ち主の関係性が切ないです。ずっといられることは稀で自分にとって大切な人を思うからこそ、別れなければならないし、傷ついて欲しくないために思いを秘さなければならない。だからこそ、人はもう、再び、会えないと分かっていてもその者の幸福を祈り願うものなのかもしれない。2013/09/29

マムみかん(*ほぼ一言感想*)

34
〈帝都探偵絵図〉シリーズ3作目。 積んでいるうちに新作が出てしまい、慌てて読みました(笑)。 お人好しで心優しい名探偵と、「高飛車なワトソン」コンビの連作短編集。 高広と礼の他にも、大切な相手を想いやる素敵なカップル(笑)が多数登場! ジンわりと良かったです。 そして、やはり華やかなライバル「怪盗ロータス」の再登場は場が盛り上がって嬉しい。 4作目への布石にもなっている感じですね。 楽しみ、楽しみ☆2015/06/16

つたもみじ

34
帝都探偵絵図シリーズ第三弾。短篇集。個人的にはロータス再登場の表題作「人形遣いの影盗み」と、「永遠の休暇」が好き。どちらも強い想いによって引き起こされた事件。特に「永遠の~」は、大切だからこそ、手の届かない場所に。好きだからこそ、身を引く。そんな辛い決断が切なくて涙が零れました。高広の御両親は相変わらず仲睦まじく、拗ねる父上にやれやれといった母上。高広はいずれ、戻るんじゃないかな…戻って欲しいな。礼は前作より子供っぽく感じたが、それもまた一途で良いかなと。2014/07/28

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