- ホーム
- > 電子書籍
- > 教養文庫・新書・選書
内容説明
『維摩経』は、初期大乗仏教典として古来から日本人に親しまれてきた。聖徳太子の三経義疏の1つが『維摩経義疏』(注釈書)であることからも、それがうかがえる。ところが、このお経は変わっている。「維摩」という在家の仏教者が病気になった。ブッダは弟子たちに見舞いに行くようすすめるが、辞退者が続出。維摩に手ひどく論破された経験が尾を引いていたのだ。ようやく文殊菩薩がその任を受け、維摩のもとに向かう。文殊菩薩の巧みな問いかけによって、維摩が説く仏教のかたちが見え始めていく……。まるで物語のような展開を見せる『維摩経』だが、経文どおり訳していくと難解かつ膨大な量になってしまう。そこで仏教をやさしく語って人気の著者が、そのエッセンスを踏まえながら、まさに「話し口調」で大胆に超訳&解説。読み終えたとき、本書のタイトル「なりきる すてる ととのえる」の意味がわかり、心がラクになります。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
クサバナリスト
10
今月のNHK『100分de名著』の課題本『維摩経』の講師の著作にて、テレビのを観る前の予習として読んだ。2017/06/07
mintia
5
吸収できなかった部分もあるので、また近いうちに再読したい。2018/01/31
hayatama
4
釈尊の高弟や菩薩までもが在家の信心者に次々とやり込められるという異色の仏典をわかりやすく解説した本。あたし的には、こういう考えオチ的なお話は大好きで、釈和尚の分かりやすい「超訳」もまた心地良い。ボツになったとのことだが、ぜひとも超訳全文を読んでみたい。源氏物語よりも枕草子が好きだったあたしにはピッタリの本だった。東洋文庫に元ネタがあるらしいけど、敷居が高いかなぁ。般若心経のベースにすらなっているというすごいお経なのね。2015/04/06
山野たぬき
3
維摩さんがおもしろすぎる。超訳とはいえ、仏教に精通してる釈先生の本なので、余すところなくおもしろい~。 こんな面白い話が文庫で読めて、ありがたい世の中だわさ。2016/03/30
abkbo
3
解説本を読んでわかった気になるのはイカンなと思いつつ原典のハードルの高さについつい手にとってしまうこの手の本たち。大乗の教えを維摩経の超訳という形でわかりやすく解説してくれてます。おかげで、ところどころ聞きかじっていた知識が整理されて一本筋が通った気がします。ボク自身の大乗への興味は西遊記で玄奘が「なぜ大乗の教えを説かないのか」と問われたというところから始まったことを思えば長い道のりでした(長すぎ?)超訳であら筋は分かった気になったけどモノ足りない気分。でも入門書としてそう思わせれたのは大成功!(かな?)2015/04/12
-
- 電子書籍
- カワイイなんて聞いてない!! ベツフレ…
-
- 電子書籍
- 花吐き少年と、虚ろ竜 上 けもの書房