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内容説明
「交際相手の理想に合わせている自分でいいのかな?」と悩む天然かわいい系の小春、過去の事故が原因で、ある一点を除けば完璧すぎる美貌のローティーン誌モデル・優貴、友人の叔母の影響でばっちりコスメを身につけて中学デビューした夢美、「かなりつきだしたあごをどうにかしたい」と、親を納得させてでも美容整形したい野乃……。気高き中学生の少女四人が抱く、「外見について」の苦悩と叫びを、それぞれの視点から描く。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひめありす@灯れ松明の火
50
何処まで自分が可愛くある事を許されるのか、可愛くなくてよい事を許されているのか。可愛くなっていいのか。目立っていいのか。女の子達はいつも測っている。あんまり可愛くないから、少しでも可愛くなりたい。そんな努力をする事も、周囲を伺わなくちゃ駄目。その線引きは曖昧な様で意外と頑固で、一線を乗り越えると手痛い仕打ちが待っている。馬鹿らしい。なんて面倒。だけど必死なんだ。可愛いは正義。そして呪い。その時期を乗り越えた私は知っている。張り裂けそうに痛くて、でもみんな「可愛い、大好きよ」と言ってあげたくなる少女達でした2015/05/06
えりこんぐ
49
自分の見た目が一番気になるお年頃。わかるなぁ。まだメイクで武装できなかった時期。当時を思い出し、彼女たちにとても共感した。ヒリヒリしつつも、どれも読後はふわっと包まれるような救いがあり面白かった。かなり印象に残った小春の彼は、中学生男子なのに大クセだった(笑)2016/04/24
はるき
35
「容姿が全てじゃない。人間は中身。」大人はそういうけれど、みんな綺麗な女の子になりたい。怖いくらいむき出しの若さと感情表現の露骨さが怖いんだが、これが現代の中学生なのか?苦みが強いので後味爽やかではない。当事者たちも、保護者達もこれは心配だわ。2016/10/05
るぴん
32
図書館本。彼氏と友達の板挟みになり、自分らしさを模索する小春。恵まれた容姿のせいで、嫉妬や好奇の目に晒されてきた優貴。友人の叔母のアドバイスにより、可愛くなっていく自分に酔う夢美。ポパイのように突き出した顎を矯正したい野乃。4人の中2女子達のオムニバスストーリー。初読みの作家さん。多感で残酷な中学時代の痛みや悩みが丁寧に描かれていて、とても良かった。自分に自信がない思春期の頃って、色々なことが心配で不安定だったなぁ。自分の思い出の中の思春期を、ぎゅっと掴まれて引っ張り出されたような、そんな読後感。2016/11/10
湘子
21
4人の中学生の女の子たちそれぞれのお話 私の歳だと母親の立場から見てしまうけど 切なくて苦しくて最後の数十ページは泣けて仕方なかった2021/09/11
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