内容説明
主人公・みさとはアナウンス経験ゼロの、放送部員。しかも2人しかいない零細クラブだ。能天気な顧問と厳しい担任のせいで、毎週火曜日の昼の放送を行うこと、しかも部員を増やさなければならなくなって…。超美少女転校生・葉月の出現で、放送部が大きく変わる。気になる同級生との関係も、目が離せない。温かな描写と、キャラクターたちが美しく輝く、心優しい青春小説!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
takaC
105
「H28全国中学課題図書」だそうで、内容もそれに相応しい多感な中学生たちの話で、面白かった。曙第一中(アケ中)にも曙杉(シエラネヴァダのセコイアとは違う樹木だよね?)はあるのかな。2018/07/01
七色一味
89
読破。市川朔久子さん4冊目、アンソロジーを入れると5冊目となる作品です。今までの作品に比べると「陰」となる部分が少ない作品だなぁ、などと思いながら途中まで読んでいたら、やっぱりぽんっと爆弾を放り込まれました。ジュニア小説を書かれる作家さんで、これほど爆弾の使い道と効果をうまく使われる方もそういないんじゃないだろうか(笑)おかげで、明るいだけの青春小説っぽかった既に読み終わった頁にまでこそっと陰影がついて、ちょっとビターな感じに。☆中学生目線で書かれているので、これを教職員側から見たらどんなだろう。(続く)2016/09/10
chimako
85
【第62回読書感想文課題図書】今更の読了。中学生向の爽やかな読後感。内容も生徒たちの成長が過去の失敗や過ちを絡めながらうまく描かれている。零細放送部(部員がたったの二人)に新しい顧問の先生と新入部員が来た。それでも零細にはかわりなく、クラスの煩い女子たちに失敗を笑われる主人公 本庄みさと。彼女たちとのイヤな思い出を引きずったまま日々は過ぎるがそこに救世主が!とは言えとんとん拍子にことは運ばず色んなゴタゴタを乗り越えて放送部をもり立てて行く姿は清清しい。可愛い恋心や先生間の軋轢もリアリティーを演出する。2016/09/05
ユザキ部長
79
アナウンス。誰かに伝える様に、自分の声が伝わる様に、リスナーとの呼吸を合わせる。自分たちで作り上げたものだから。内申でも賞でもない。強い意志を感じる作品を作れてよかった。自ら動きだした風は強く吹く。2015/05/26
ゆみねこ
70
中学生の王道部活小説。曙第二中学校のシンボルツリー・メタセコイヤのようにすくすく伸びてゆく彼ら彼女らの姿が良かったです!2016/07/24
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