集合知の力、衆愚の罠 ― 人と組織にとって最もすばらしいことは何か

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集合知の力、衆愚の罠 ― 人と組織にとって最もすばらしいことは何か

  • ISBN:9784862760982

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内容説明

<p>だれもが必要とされる組織へ――真の「共創」への道を示す</p>
<p>集団での活動を通じて人は、しばしば個人では到底至らないような優れた知恵を発揮することがある。互いに耳を傾け、考えや思いを共有し、連帯を深める中で生まれる「集合知」。それを生み出すことができたとき、チームや組織は大きく前進する。だが一方で、人は集団になると傲慢になったり、不毛な対立を始めたりしがちなのも事実だ。この「衆愚の罠」に陥ることを避け、「集合知」を生み出すにはどうすればいいのだろうか? 本書は、企業改革、開発援助、スポーツ、医療、文芸、政治、宗教、文化人類学など、極めて多岐にわたるエピソードや知見をもとに「集合知」の謎を探究する。その中で見えてくるのは、だれもが互いに支えられ、互いに必要とされる集団の在り方だ。人と人とは切り離されて別個に存在しているのではない。――普遍的な人間性に目を向けて語られた味わい深い組織論。</p>
<p>人々の間の相互作用から生み出される優れた洞察、「集合知」。奇跡のような瞬間と、人と関わる喜びを伴うこの「知」は、「知らない」ことを受け入れることから始まる……。人はなぜ支え合うのか。集団に潜む罠をいかに回避するか。組織と学習の在り方を根本から問い直し、知と人間の本質を探究する一冊。</p>
<p>「集合知とは、集団やコミュニティ内での相互作用を通じて獲得される知識や洞察のことだ。さらに掘り下げて考えるならば、そこにあるのは人と人との“生きた結びつき”であり、地域や組織や世界における“頼り合い”である」(本文より)</p>
<p>「“知らない”ということこそが強みであり、表面的な答えを出す力よりも問う力のほうが大切であり、想像力とコミットメント、忍耐力、そして心を開き互いに信頼する力のほうが、長い目で見れば単なる“頭の良さ”に勝るのだ」――ピーター・センゲ(「序文」より) </p>

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Koichiro Minematsu

21
やっぱりだった。何故か吸い込まれるように読みたくなり、注文していた本。実は1週間は経った今になり読み終えた。非常に我が身にフィットしている。自分が組織の中で埋没していたと気付いた。「人生とは?」と聞かれてどうのように答えるのか。今なら、(人)は協力するために(生)まれてきた。それが人生。そう言いたい。人と人は別個に切り離されて存在しているのではない。令和の始めに良書に出会えました(笑)         2019/05/02

nobinobi

1
集合知の出現を促すものとして、論理的な思考と象徴形式的な思考の両方をもつこととあるように、本書は論理的な文章というよりは、いくぶん象徴形式的な文章に寄っている印象を受けた。この象徴形式的な文章は、自分にとってなかなかとっつきづらいものであり、モヤモヤとした読了感となった。2017/08/02

Tatsuo Mizouchi

0
☆☆☆ こっちの集合知は英語ではコレクティブ・ウィズダム。集合知と訳されている英語はコレクティブ・インテリジェンスにグループ・ジーニアス。2017/10/09

bori

0
個人の能力の総和以上の力を発揮する集団とバカまっしぐらの集団。その違いは何か?以下、備忘録▼個人や集団が「わからない」という事実を認めることができれば、その先を行くひらめきが生じる可能性は高まる(66)衆愚の第一のパターンは、分断と細分化。このパターンにおいては、集団の構成員が、「身内ではない」「私には関係ない」とみなす(147)第二のパターンは、第一のパターンとコインの裏表をなす。分断と細分化へ向かうのではなく、いつわりの合意、見せかけの団結に向かう。このパターンで、構成員は沈黙と服従を選ぶ(148)2016/01/25

Haruka Nakagawa

0
★2:読みにくい上、全然刺さらなかった。読みにくい本ほど燃えるって人がいることが分かったことが一番の気付き。2014/06/21

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