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内容説明
違いを知るということは、自分の世界を豊かにするということ。ダイアログ・イン・ザ・ダークは、違いを知るための最高の装置だ。───乙武洋匡氏 1993年、ある日出合った新聞の囲み記事からまったく手探りの社会を変える挑戦が始まった。初開催から常設化、そして日本独自の「暗闇の中の対話」へ。幾多の困難を乗り越えてきた二十数年の軌跡。(講談社現代新書)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
も
25
ダイアログ・イン・ザ・ダークは、完全な闇の中で、視覚障害者をアテンドに様々な体験をするイベント。私達は五感を使っていますが、視覚に偏重してしまいがち。しかし、聴覚や嗅覚に集中するときは目を閉じます。それにより視覚以外の感覚が鋭敏になり、いつもは気づかなかった音や匂いを感じることができます。しかし、視覚障害者にとって闇は日常。DIDが面白いのは見える人と見えない人の立場が逆転すること。誰も何も見えないので関係はフラットですが、闇の中の生活に長けた視覚障害者は必然的に来場者を援助する側に回ります。2015/05/04
なるみ(旧Narumi)
23
先日、ダイアログ・イン・ザ・ダークに参加してみたので読んでみました。なんだかさらっと読了してしまい、中身があまり頭に入ってきませんでした。2020/03/18
ひろ☆
16
ダイアログ・イン・ザ・ダークの運営サイドの話。企業の研修に使ったりして、利益を出しているとのこと。今見ていると、一般の方は、人数が埋まっていない時間帯もあるように見えるが、どうなんだろうか。2015/06/18
よしひろ
8
見えてないものと見えているものがあって、それを理解した上で現代の便利なツールを活用していけたらいいと思った。2016/04/14
ネムル
8
あまり考えたことがなかったが、目の見えない人たちの意見に逆説的に驚かされた。「彼ら(視覚障害者)は最初、「目が見える人たちが暗闇の中に入った瞬間からなにもできない人になってしまう」という現実にかなり戸惑っていたようです」「アテンドにしてみたら、暗闇の中にいるときも外にいるときもまったく同じ自分です。しかし中と外で社会的評価があまりに違うので、どちらを信じていいのかわからずに混乱することが多かったようです」このあたりの問題から、ダイアログ~の常設へ舵取りがなされたとか、なるほど。2015/05/27