内容説明
「インサイダー取引」「未公開株詐欺」「手形偽造」 ニュースでは目にするが、今イチわかりにくい犯罪の数々。だが、知らないでいるとあなたも騙されてしまうかもしれない! 本書では、株・手形・不動産を悪用して金儲けを企む犯罪者の手口を、バブル崩壊以降の事件をもとにわかりやすく解説。読めば日本経済の裏側が見えてくる!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゲオルギオ・ハーン
18
タイトルのとおり詐欺の手口について実際のケースを挙げ、関係者へのインタビューで補足しながら説明している。まだ電子化されていなかった頃の話がメインということもあり、紙の株券や手形、登記簿の危険性を強く感じた。紙では所有者や今どこにあるかという記録が残らず、騙しとれば誰でも悪用できるというのは社会的に見ても危険なことだと思いました。電子化なら絶対大丈夫ではないだろうけど、紙の時よりもそうした悪用をするハードルは確実に上がっただろうと思います。また、資金繰りに困った時にも詐欺師は狙ってくるというのも学べました。2021/06/14
bittersweet symphony
1
相楽総一(1960-)さんは証券会社勤務→経済雑誌(どこだろう)の編集→フリーのノンフィクションライターという経歴の人、大学が立命館というのもあわせ、関西をベースにしている人が多い印象のある、政治や経済の裏側を取材対象としている方たちの一人という位置付けになりますか。本書は「オール讀物」に連載されていたものをまとめたもの、ボリューム的には株:手形:不動産が5:3:2くらいの配分になっています。2013/04/10
Gen Kato
1
再読。リアル『白昼の死角』の世界です。どこまでが商取引でどこまでが詐欺なのか…2014/05/06
gokuri
1
株電子化前の事例、手形詐欺、不動産競売の詐欺などわかりやすく解説されている。時代を感じる。2013/04/29