内容説明
人間の不安の原因は「欲望」にある。資本主義経済が生んだ大量消費社会で、地位や名誉、財産など、他人と比べるから不安を抱く。心の平安を手に入れるためには、欲張らずに足るを知って「けち」になることが大事だと説いた癒やしの書。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぱんにゃー
42
【日曜版】 『少欲知足』 数年前に知った時 「つまらなそう」 と思いました。 それは「つまらなそうと思われるのがイヤだ!」だったのかな と今は思います/「もっともっと」 より 「もともと」 を考える本が面白いと思う今日この頃です(^ω^)2015/04/05
noriyorino
3
タイトルは単純だけど、奥が深い、というか、今の私には理解できない部分もあった。いつも漠然と不安を抱えているのは今を超えて未来までも手に入れたいと考える欲の塊。欲望を持てば必ず不安が生まれる。既に今の日本は破綻している。すべてのものはいつか必ず滅ぶという意識をもつこと。今起きている問題は解決できないんだと思えば楽になる。いちいち価値を見出そうとせずただちょっと損をしておつなものだと味わってみる。どうしたら得するかでなくいかに損をするか考えて智慧を磨くのも面白い生き方。2017/03/11
じゅんぺい
0
まずは一番印象に残ったのは「少欲知足」って良い言葉だということ。決して無欲になれというわけではなく、欲を少なくして足りないを知るという教えは現代には必要な考えと共感した。大震災で物質文明の儚さを知ってしまった今、また、資本主義が行き詰っていると言われている今だからこそ、世間に振り回されて押し付けられた欲は無くしましょうという「けち」は大事だと思う。しかしながら、人と距離を置き、世間を敵に回してまでも強く生きる筆者に対し、私には到達できそうにないのも現実。2015/09/29
亀之助
0
欲望を減らし、知足の精神で生きると楽になる。2015/06/17
とも
0
後半部分が特に心に響いた。世間の物差しではなく、物差しをもう一本持つこと。損する智慧を持つこと。問題を解決したいという欲を捨てること。善いことも悪いことも全てが縁であるがままを生きれば良いこと。仏教では病気になること、悩みがあることは当たり前と考え、ほんの少し気にしながら生きて行けばいい。2024/02/08
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