内容説明
近現代史研究の第一人者が、最新の研究成果を踏まえて紙上講義。国境線を画定した日清戦争から現在までの通史を、初学者にもわかりやすく解説。近現代史を学びなおしたい人におすすめの一冊。
※本作品は紙書籍から口絵または挿絵の一部が未収録となっています。あらかじめご了承ください。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kenitirokikuti
6
図書館にて。こういう20世紀後半ニッポン的な、ビジネスマン向けちっくなのは久しぶりに読んだ。2010年に朝日カルチャーセンター新宿での全6回の講演をベースにしたもの。2010年なので、震災もコロナも想定外だった遠い過去の世界に感じる。10年前には中国の経済成長は続かない論があったんだなぁ。まことに経済は早く回る…▲著者は時事的な研究対象は日本の自動車産業だそうで、そっか、環境問題ったら乗用車の排気ガスのイメージも強めだったなぁ。2021/11/13
はすはす
3
「世界史の中から見た日本近現代史」という表現がしっくりくる本。戦争や外交などの国際関係が中心。開国から現在までの歴史を振り返るが、戦後史は比較的あっさりと書かれている。 経済で中国に追い抜かれ、韓国などのアジア諸国にも差を詰められてきている日本が、今後どのような道を歩んでいくべきかを考える上で一助となるであろう一冊。 非常に読みやすい文体であるが、世界の近現代史の大まかな流れを把握しておいた方が読みやすいか。歴史を勉強している高校生にもおすすめできる。2012/09/21
冬峰
1
ほぼ知識ゼロでも読みやすく、大雑把かつ教科書的な見方に留まらない研究者ならではの捉え方も学べる。国内の軍事・政治・経済だけでなく、当時の国民の置かれた状況や産業の変化、都市と農民と労働者などなど、様々な観点から明治〜現代の歴史を解説。なので教科書と違って想像しやすい部分が多く、退屈しない。大東亜共栄圏とかアジア解放等の大義名分は、やはり満洲を作ったのと同じように、自国の領地を広げるのが目的だったんだと改めて知る。帝国主義の中で生き残るには他になかったとはいえ、やったことは事実。けど学校じゃ教えてくれない。2022/03/20
まなぶ
1
ちょっと左よりな本。朝日カルチャーセンターの講演会を史書籍化した内容なので講演調で読みやすい。2018/08/24