内容説明
重い心臓病の瀬戸川くん、脳腫瘍の優香ちゃんら、長期入院するこどもたちにとって、「勉強したい」という気持ちは日々を生きることであった。「学ぶこと」「教えること」の真の意味を問う。自身の体験を綴る感動作
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
niisun
28
少し前に石井光太氏の『こどもホスピスの奇跡』を読み、フィクションではない院内学級や病院訪問教育の存在を知っていたからこそ、この物語も真実味を持って読むことができました。いつ治るかも、治るかもわからない病気や怪我に見舞われ、長期で入院する義務教育過程の子ども達に提供される病院内の学級や訪問教育。小説では、そこに携わる先生達の苦悩や自問が繰り返し描かれます。先生としてどのように教えるか、また、教育以前にどのように子ども達に接するか、正解などない。唯一、卒業後の教え子達の姿に、答えのヒントが見え隠れする。2024/03/13
美葉
25
院内学級や、病院の訪問教育のお話。作者さんの体験談。学校以外にも、そんな教育の受け方があることを初めて知った。山本先生はすごく素敵な方だなぁ。腹話術のエピソードが衝撃的だった。難しい専門用語は分からないけど、とても勉強になった。2018/09/29
もえたく
13
院内学級や病院訪問教育という聞き慣れない教育現場で勤務されていた著者の体験談を元にしたお話。表題作の「病院から教室までの15メートルほどの廊下が、あの子の通学路だった」と語りだす母親の言葉に…。授業を受けることが明日への希望。2020/03/08
荒川叶
8
院内学級の課題がやまずみですね。中学を卒業したあとの進路。学力はあっても通えない。 色々辛い現実ですね。 2019/02/27
vodka
5
お涙頂戴本ではなく、先生のあり方を考えるときに読み直す本。2023/12/24
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