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内容説明
世界史上稀な鬼城-ゴーストタウン-を生み出した中国人とはどんなひとたちなのか? 橘玲が旅した驚きから考察した新中国論。「なぜ中国人はひとを信用しないのか」「なぜ中国にはヤクザがいないのか」「なぜ反日なのか」。中国人と中国社会の根底にある深い闇を暴いた! 中国10大鬼城-ゴーストタウン-観光案内付き。
※2018年3月28日 改訂文庫版発売にあたり、タイトル、内容を一新して再発売しました。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ごへいもち
23
知は力也2015/08/30
ほじゅどー
16
★★驚きの連続中国。不動産バブルによる地方都市の残骸(鬼城、ゴーストタウン)。人口13億の中国はグワンシ(朋友との密接な人間関係)社会。グワンシのためなら命も賭ける。中国人の交友は大陸的おおらかさがあるが、外人を信用せず、裏切ることが前提。会社の機密情報もグワンシには漏らす。だから中国では高倉健のヤクザ映画が人気。中国ではコネが全て。近くに共産党員がいなければまともな仕事はない。秘密結社である中国共産党が権力を握る無法地帯の中国を生き抜くのに唯一頼りになるのがグワンシ。2017/09/17
やまやま
13
歴史問題については明確な見識があり、当事者と第三者の責務は全く違うという理屈は分かりやすい。統治の方法としては「人口が多すぎ」で「統治法がない」という見識も相当。著者の他の金融本と同様に、制度(法律)と運用の間を縫う才覚が蓄財の原理となるというのも納得。私の個人的につきあいのあった中国人達はもう四半世紀前の人々で、頭脳優秀であったが本土ではあまり生きやすくなく、海外での生活を望んだことであった。南京出身者もいたが、戦争責任などは問われたことはなかった。一緒に餃子を作ってつついた若い頃がなつかしい。2019/04/20
turtle
13
実際に中国のみならず世界中を自分の足で回っている著者ならではの広い見識と冷静な語り口。 隣人を理解するのに役立ちます。 巻頭の鬼城の写真の数々は興味深いです。 同僚の中国人も「面白そうな本ですね。」と関心を示していました。2015/04/30
R
13
中国の今を独自の視点で旅行記とともにつづった本でした。非常に面白かった。鬼城と呼ばれる中国のゴーストタウンレポートは、もう駄目なレベルまで中国は来ているなんて思わされるけども、そもそも中国とはどうできているのかという話に進むと大変興味深い話ばかりで目が離せない内容でした。よいとか、悪いとかではなく、中国を理解する一つの知識として楽しめる一冊でした。しかし、なんであんなに人口が増えてしまうんだろうか。2015/04/29