PHP新書<br> 悩まずにはいられない人

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PHP新書
悩まずにはいられない人

  • 著者名:加藤諦三
  • 価格 ¥730(本体¥664)
  • PHP研究所(2015/04発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784569824093

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内容説明

「テレフォン人生相談室」(ニッポン放送系列)などで半世紀にわたって悩む人と接してきた著者が、悩みの本質は「すべて同じ」と確信し、書きおろした渾身の書。「あの人は、悩むのが好きなのかもしれない」そう言われるほど、いつも何かに悩んでいる人がいる。本人はとても深刻なようだがなぜいつもそんなに悩みがあるのか。多くの人はじつは解決したいと思っておらず、悩みに依存している。なかには解決方法を具体的に伝えると怒り出す人すらいる。「あなたにはこの傷ついた気持ちがわからない」「そんな簡単には済めば、最初から悩んでいない」などと言うが、本当は「怒りの感情を表す場」である悩みを奪われては困るから。現実的な解決のためではなく、愚痴を言うことそのものが目的の人がいるのはこのためだ。本書では、悩むことの本質を紐解き、どうしたら本当の平穏を得られるか、心理学を駆使して解説する。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬弐仟縁

44
じつは解決したいと思っておらず、悩みに依存。怒りの感情を表す場である悩みを奪われたくない(表紙見返し)。相談された方はたまったものではない。重要箇所はゴシ太。本書のテーマ:幸せになりたいと願いながらも、実際には不幸になるように行動(12頁)する人間の矛盾。幸せになりたいのに不幸になる努力をし、不幸になるように行動する理由の解明を(同頁)。変わることを拒否して、嘆いている(25頁)。無気力が仮面をかぶって登場したのが自責(38頁)。2016/05/14

funuu

19
愚痴をこぼす前に、少し頭を切り替えれば、少し生き方を変える工夫すれば、そんなに心配しなくても生きられるかもしれない。悩みに依存しているのが今の日本人。加藤氏の本は昔かなり読んだが、理想の人々の世界と理想の人々がいないと無理。ユートピア。2016/06/11

テツ

17
ただ悩むのと、問題を見据えてしっかりと思考するのとでは全く異なる。延々と同じ悩み苦しみに浸っている方ってその状況をある意味で望み選択しているんだよな。問題と対峙したときにそれをねじ伏せ叩きのめそうとするよりも、こんな状況に陥った自分自身の不運を嘆きうちひしがれている方が楽なんだもん。この逃避は無意識に行われがちなので、いつも悩みの堂々巡りに陥る方はそうした心の在り方にまず気づくことから始めないとなあ。本当はそこから抜け出すのは簡単なんだ。あなたがそうしようとしていないだけで。2022/10/24

オリーブ

15
悩む人とは憎しみを抱え続けることこそが心地いいのに、その悩みが解決してしまってはその憎しみの復讐の場所を奪いとることになるという。この構図が悩むことに依存するということなのか。ではその怒りと憎しみは一体どこからくるのか?憎むのは幸せになるより楽だとあった。憎しみの感情は癖になっているから困難があるだろうが自分の心の歴史である無意識の領域を客観的に見つめることで不安と恐怖の中、生きてきた自分を認め称賛しよう。その後は今まで選択し費やした憎しみのエネルギーを自分の幸福のための時間へと心を解き放たせてあげたい。2016/02/10

阿呆った(旧・ことうら)

14
安定と信頼の諦三先生。2015/08/22

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