角川文庫<br> 旅券のない犬

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角川文庫
旅券のない犬

  • 著者名:西村寿行【著者】
  • 価格 ¥748(本体¥680)
  • KADOKAWA(2015/04発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784041407837

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内容説明

着任して間もない駐ケニア大使の刈羽夫妻が惨殺された。唯一、現場を目撃したのは純白の体毛と精悍な容貌の紀州犬・十兵衛のみであった……。五日後、十兵衛は単独、犯人を捜し出し夫妻の仇を討つことに成功した。そして、一万数千キロ離れた日本に残る夫妻の息子の元へ、強烈な本能に衝き動かされるままに、絶望の旅に就いた。だが行く手で待ち受ける凶暴な敵の数々。さらに超大国のB兵器(バイオウエポン)に絡む謀略に巻き込まれた十兵衛は、死闘を繰り返しながらも日本を目指した……。数多の危険と戦う犬の冒険ロマン!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

hana

5
主人公は白い紀州犬「十兵衛」。セリフはない。日本への苦難の旅路の物語なのに、気づいたらちょっと昔のハリウッドアクション映画ばりの展開にいつの間にか引き込まれ、グロイ拷問シーンに顔をしかめ、動物と人間の絆に涙し、あっという間にエンディング。そんなわけで、子供の頃に読んだ「ろくべえまってろよ」以来の初の本格「犬小説」はけっこう楽しめた。2012/12/03

つきのわ

2
飼い主夫婦が赴任先のナイロビで殺された紀州犬「十兵衛」が飼い主の家族である息子のいる日本に向けて旅をするストーリー。ナイロビでは犯人である現地人を見つけ、夫婦の仇を討つ。信じられない能力で十兵衛はアフリカ大陸を離れ、欧州へ。その旅にKGBやCIA,各国の情報機関が入り乱れ、バイオ兵器のマイクロフィルムに古代の黄金の都・・話は壮大な情報戦争へ。動物と情報戦争が絡み合ったエンタメ小説。 紀州犬の剄烈な性格がくっきりと浮かび上がって良い。2017/05/27

Key

2
平和なお話だと思ったら予想の斜め上だった、、結末が意外 すぎてびっくり!2016/03/13

DK

2
在ナイロビ日本大使夫妻が殺され、その仇を討った飼い犬・十兵衛の日本への旅を描くのかと思いきや、B兵器を巡る西側vs東側の諜報戦の様相に巻き込まれてしまっていて、CIAのとかKGBとかがうようよ出てくる冗談のような展開になり、終盤辺りでそうか、これはインディ・ジョーンズだったのか、と悟りを開くことで、非常に楽しんで読めた。でも、これって十兵衛よりも哲人の苦難の方がキツいよね。2010/04/30

金吾

0
○ 西村寿行さんは動物の本も数多く書いていてそれぞれ面白いです。特に犬の話は秀一です。2019/04/12

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