角川文庫<br> まぼろしの獣

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角川文庫
まぼろしの獣

  • 著者名:西村寿行【著者】
  • 価格 ¥572(本体¥520)
  • KADOKAWA(2015/04発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784041407875

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内容説明

昭和八年三月、三陸一帯を襲った大地震はその数十分後、巨大な津波を発生させた。岩手の寒村に住む荻生国光は、生活をともにしていたアラブ種混血の牝馬・松風と紀州犬・シロの不思議な能力により津波を察知。全村民を大災害から救うことに成功した。以後、この二頭は尋常ならざる能力を次々と発揮し、名馬、名犬の噂は瞬く間に広がった。
昭和13年、国家総動員法が布かれる中、松風の子・松嵐とシロの子・鉄、そして国光の子・広道は激動の中国大陸へと渡った。共産党、国民党ら各勢力が熾烈に争う大地で彼らを待ち受ける数奇な運命とは……!?

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

つきのわ

1
昭和八年、荻生国光は牝馬松風と紀州犬シロの不思議な力により津波から全村民を救った。昭和十三年、国光の子・広道は、松風とシロの子とともに数奇な運命が待ち受ける中国大陸へと渡っていった。寿行の動物小説は文句なく素晴らしい。大陸へ渡った2世の松嵐と鉄は広道と別れ生活するも、戦場でそれぞれの能力を発揮し、目まぐるしい活躍をする。一方広道も日本軍、共産党、国民党、ロシア軍が入り乱れる大陸で否応なしに諜報活動に巻き込まれてゆく。中国大陸のスケールの大きさと、幾多の苦難を乗り越えた男達とまぼろしの獣達の再会が感動的。2017/10/21

チャゲシン

0
この作者にしてはエロの控え目な真面目?な話。東北の村を地震と津波から救った名犬名馬の子。それを育てたもの。軍馬として徴用された後も責任をもって出征する指揮官。戦時中の軍馬の運命の悲惨さと、騎兵隊の戦争戦争。男と男の信頼を描いた真面目な話ですわ2018/06/20

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