内容説明
サンフランシスコのアパートで恋人と過ごした土曜日の午後。ニューヨークの老舗古書店で大切なことを教わった日。18歳のときに初めてアメリカを旅してからずっと、いくつもの出会いと、かけがえのない日々をくれた場所はいつも「旅先」だった。『暮しの手帖』編集長の著者が、自身の旅について飾らない言葉でひとつひとつ綴った自伝的エッセイ集。軽やかな心で明日から旅に出たくなるような一冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Nyan
24
高校生の頃に行った、ニューヨーク。あの頃は海外にいつでも行ける!と思ってたけど、働き出したらそうもいかない。行きたい場所はたくさんあるのにな。この本を読んで、ますます旅したくなった。2015/09/25
Eee
22
赤裸々に綴られた弥太郎さんの過去 巻末のARATAさんの文章も秀逸で 感じたことをそのまま言葉にしていただいた感じでした 若い時にいろいろ経験したからこそ 今の弥太郎さんがいるのかと思わされた 親御さんとの一件にとても感動しました 母は強し2017/09/23
ほほほ
22
松浦弥太郎さんの自伝的エッセイ。サンフランシスコやニューヨークで旅人として暮らしていたときのことや、そこで出会った人や古本のことなど盛りだくさん。カフェで窓の外を見ながらぼーっとしているとか、雨の午後に家でのんびり過ごしているとか、そんな幸せな時間を味わっているような読みごたえで松浦さんのこういうエッセイは読んでいてとにかく心地良いです。宮沢賢治、高村光太郎、ブローディガン、アレン・ギンズバーグ、ハックルベリー・フィン、タンタン…、好きなものがそのまま人生に反映しているような松浦さんの生き様、素敵です。2015/12/15
ふろんた2.0
14
前にも同じような感想書いた気がするけど、店やレストランでちょっと会話したとこまでは事実でその先は創作なんじゃないかと思えてくる。それも事実だったら、なんて眩しい生き方なんだ。2014/12/04
ジュースの素
11
何気ないひとコマも舞台がニューヨークやロスやロンドン、パリだと何と瞬間に映画のようになってしまう。どこに行っても彼はすぐにいい友を得てしまうんだな。手作りの靴屋の話や凄い古本屋の話は映像として残るほどだ。こんないろいろなエピソードを持つなんて羨ましい。2017/11/22