幻冬舎文庫<br> 赦し

個数:1
紙書籍版価格
¥712
  • 電子書籍
  • Reader

幻冬舎文庫
赦し

  • 著者名:矢口敦子【著】
  • 価格 ¥677(本体¥616)
  • 幻冬舎(2015/04発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784344419193

ファイル: /

内容説明

十年前に逝った妻子への贖罪の想いを抱え、日高は日雇い労働者としてひっそり生きていた。しかし、元医師である彼は、気持ちとは裏腹に、老女の院内感染、母親による幼児虐待という、ふたつの「死」の疑惑を追うことになり、人生が動き始める――。ベストセラー『償い』の“ホームレス探偵”が、哀しき人々を取り巻く謎に迫る、感涙のミステリ。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

いつでも母さん

90
あれから日高の心は穏やかだったのか?真人が逞しく成長して年月を感じた。離れていても繋がっていることが嬉しかった。医者としての経験で大家・ハナを病院へ。しかし、しばらくしてハナは亡くなり、その間その後にハナを取り巻く疎遠だった人間たちの醜さが曝される。これは現実だ。どこの親族にも一人や二人はいないだろうか?死者を悼む心よりも、欲に囚われる輩が・・そして、時を同じくして数日前に知り合った幼子の殺人事件に巻き込まれる日高。まさかそこから亡くなった妻の母の死と赦しがあり、自らの最期へと続く。赦しとは何だろう・・2016/01/03

はつばあば

51
十年一日の如ではなく日高さんもホームレスを卒業して労働者となった。人が生きていく上でいろいろ過ちを犯してしまう。過ちを犯さずに生きてきた人など居るまい。犯罪だけが過ちではないのだもの。弱い人が逆境にもだえ生きることに夢を無くしかけている。そんな時遺産が・・なんて夢のような話しがあれば・・火中に巻き込まれた日高さん。母と息子が織りなす3つ4つも登場する親子関係が興味深い。赦しを得るって謝って乞うものであるが、相手の赦せないと思う心を爆発させて時間の経過と共に沈静化を求めているような。赦すって傲慢な言葉かも。2015/12/24

カッパ

31
【134】341【◯】【感想】償いのホームレス元医者のその後。日雇いなどをしながら生き、アパートの管理人兼という形で生きている。そんな中、大家さんの脳梗塞、出会った糖尿病の男の子の死。そこには大家さんと息子と親族のトラブル。そして男の子の死の真の犯人。恨みと愛憎。人は誰かをゆるしながら、自分で自分を許しながら生きるのだと思った。2017/04/13

鴨ミール

30
登録はしていないが、この作者の本は何冊か読んでいます。これは「償い」に出てくる日高のその後の話ですね。読みにくい文章がところどころ出てくるが、意外と面白く読めました。設定的には?と思うところも多いのですが、日高の心理描写はとても細かく丁寧に書いてあって好感が持てました。2017/09/13

ロッシーニ@めざせ正社員

25
以前読んだ「償い」の続編です。今回は二つの変死事件が同時進行のような形で起きてます。 幼児虐待と院内感染の裏側は、何かとややこしいことが起きてましたね。 また、危篤の親の前で遺産などの相談をする親族にはちょっと呆れました。2015/01/19

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/5406333
  • ご注意事項

最近チェックした商品