内容説明
菊池忠紘は二十四歳のとき、転勤先の博多で、ひとまわりも年上の人妻幸子と大恋愛、不倫の末、駆け落ち結婚した。それから十年、子供たちを連れ、酒屋を営む実家で両親たちと同居することになったのだが──。嫁姑の確執、祖母の介護問題、財産争い、妹の玉の輿結婚話など、総勢九名の菊池家でつぎつぎ起こるドタバタ騒動。笑いあり涙ありの人間模様を、スルドク描く大家族小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ふーこ
1
渡る世間は鬼ばかりを小説で読んでいるかのように…よその家庭の事情の数々楽しかったです。 ただ爽快に感じさせてくれるのは、幸子の明るさと深い人生観があるからではないでしょうか? 楽しい1冊でした。2019/01/14
ナオミ
1
前半なかなか読みづらかったけど、渡る世間は鬼ばかりのようなホームドラマを見ているかのようだった。 親族でバタバタドタバタするのも、もはら昭和の代名詞みたいで少し懐かしい感じさえした。 ネット社会じゃない時代にあった人間味が映し出され、やはり最後年老いた時には失いたくない人間の姿を描いてある美学だと思いました。2016/10/07
しゃけこ
1
タイトルしかり、ところどころに芝居っぽさ。2015/08/30
てっちゃん
1
まぁまぁでした(>_<) あまり得意なジャンルじゃなかった…( ̄▽ ̄;)2011/03/08
けいちか
1
ホームドラマのようだった。年上の奥さんを貰った大家族の息子が自分のおばあちゃんの介護のために実家に戻る話。嫁と姑の確執、財産争いなど色々な話題が満載です。結構面白く読めました。林真理子っぽくない感じです。2007/06/26