内容説明
【あらすじ】「××されたい？ なら、××せばいい」「なにを××せばいいの？」「そうだな、わるいやつを××せばいい。そうすれば、オマエも××してもらえるぜ」ある事件がきっかけで記憶をなくし、とある施設にやってきた主人公アレン。そこでは同じ年頃の似た境遇の子どもたちが暮らしていた。……顔がそっくりのレティとリック、臆病な少女チェルシー、イタズラ好きの少年ジョシュア、無口でミステリアスな少女ステラ、そして子供たちを優しく見守る「先生」。彼らとの交流を経て、少しずつ心癒されていくアレンだったが、ある日の夜、施設内で流れた“不思議な噂”の真相を確かめようとするうちに不気味な猫……「チェシャ猫」に誘われ、“セカイ”と呼ばれる不思議な空間に迷い込んでしまう。「ヘンゼルとグレーテル」「赤ずきん」「オオカミ少年」「白雪姫」――童話の世界をなぞらえたような“セカイ”の中で、施設内の子どもたちに秘められた過去を知ったアレンは、次第に自身が記憶を失うきっかけになった事件について、次第に記憶を取り戻していく……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぷりけ
10
息子からの借り物。フリーゲームを小説にいたものらしい。プレイ動画を見た方がいいよ、とアドバイスを受けていたがそのまま読んでしまった。なのでイマイチだったので、今更ながら動画を見てみようと思う。2016/08/27
日奈月 侑子
8
元々のゲームもかなり好きですが、エンディングとしてはこっちの方もかなり好きな感じです。いい感じに救いがない感じがとてもツボです。先生、そりゃあ青褪めますね。アレンとしては満足でしょうが、これから先生がどう動くのか、想像すると凄く楽しいです。チェシャ猫並に歪んだ楽しみ方をしてしまった気がします。 各キャラクターの物語ではやはり、ジョシュア君の物語がお気に入りです。欲を言えば、ゲームの最後の方で出てきた彼のメモも出して欲しかったのですが、それはゲームの方で楽しむという事で。 作者の名前の読み方の理由…成程…。2015/04/14
龍華蒼流
3
大体はゲームで明かされなかった部分の補足といった感じでした。いい意味で原作の雰囲気がより楽しめる話だったと思います。ちょこちょこでてくる子供たちと先生のやりとりが微笑ましかったです。ゲームでは出番が少なめのリックもちゃんとでてきてくれて嬉しい。結末は……アレンにとっては最大限の××なんでしょうけど…それが先生のしあわせとは限らないんですよね。先生とアレンはこれからどうするのだろう。2015/02/07
ぽてと
2
表紙もとても綺麗な本でした。お話も絵もどちらも楽しめました。2018/08/24
ゆう
2
ゲームはしてません。が、ホラーゲームとしてはじめて興味を持ったのが今作でした。夢をモチーフにアリスの世界観をうまく使ってなおかつじわりと、最後にくる絶望感がありよかった。でもホラーというより、人間の欲というか、生きるためのなにか、を諦めてしまったような…うまく言葉にできないんですが。機会があればゲームのほうもやってみたい。2015/11/04
