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内容説明
早稲田大学ファイナンス研究科の人気講義を書籍化!
経営センスを鍛える 金融マン必読の書
「本書の最大の特徴は、どの章も読者が『自分で考える』ための材料を提供していて、仲間同士で議論したり、自分で考えを組み立てるのに役立つよう、章末に具体的な論点を提起していることです。私の講義では、参加者のオープンで活発なディスカッションを通じて問題理解を深め、解決策をみんなで模索する手法をとっていますので、本書もそうした手法に沿った構成としたのです。」──「序章」より
経営コンサルタントとして様々な金融機関の経営改革に携わり、金融庁の不良債権問題タスクフォースや金融審議会にも参加し、金融機関の社外取締役、社外監査役も務め、わが国の金融機関を知り尽くした川本裕子氏が、金融機関をマネジメントするにあたって必要な基本知識、目をつけるべきポイントは何かを明らかにする。本書を読めば、自分の業務の範囲を超えて、金融機関経営に関する「全体観」を身につけることができる。それだけでなく、金融業界全体を取り巻く外部環境を見る眼を養うこともできる。「銀行経営の教科書」の決定版!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
99
戦略論ではなく現在の金融がどのようなものなのかを知る基本的な本としてはいいと思っています。いわゆる現状分析では、どのような体制・組織あるいは事業が行われているのかをきちんと知るにはいい本なのでしょう。しかしながら題名までのところがあまりない感じです。2017/04/29
KAZOO
27
一番最新の金融機関についての戦略論で期待したのですが若干私が期待した方向性とは異なっていました。もう少し内部的な経営管理論や個別的な論点で分析してほしかったのですが若干マクロ的な部分や銀行以外の金融機関の話も出てきて総花的になってしまっています。やはり現場の経験が東京銀行だけで、もう少しメガバンクや地方銀行の経験があったほうが論点を絞り込めたのではないかと思いました。2015/04/02
nekozuki
10
ミクロの商品個別論ではなく、企業マクロの相対的経営論として“銀行”について説明した本。著者のマッキンゼー時代の金融機関コンサル経験や大学院にて、学生(銀行勤務者等)と議論した結果をまとめているため、実感としても納得する問題意識が多い。 2018/02/18
koji
3
本書の特色は、提示された金融業の論点を整理しし自分なりの議論を組み立てていくと、金融の経営センスが朧げながら掴めてくることにあります。また比較的最近の事象まで網羅されており、全体として有益な基本書に仕上がっています。金融業の特色は、持続可能性を維持するために適正なリスクを追いかけて収益の拡大が求められる一方で、規制当局の影響を大きく受け、何よりその動向が国家、個人に甚大な影響を及ぼすことです。私は、金融機関は客観的な指標で適正にリスクテイクしつつ、組織・人を経営に合わせていく努力が求められると考えます。2015/08/01
K
1
金融機関を中心に就職活動をしているので業界研究の際にとても参考になった。この本を読むことで、その業界の課題点などがわかるため、それを面接の逆質問の際に人事にぶつけて、各企業ごとの取り組みなどを知ることができた。