講談社学術文庫<br> 日本仏教 思想のあゆみ

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講談社学術文庫
日本仏教 思想のあゆみ

  • 著者名:竹村牧男【著】
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  • 講談社(2015/03発売)
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  • ISBN:9784062922852

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内容説明

聖徳太子、南都六宗、最澄・空海、鎌倉新仏教……。歴史的に仏教の展開の最終段階に位置し、高度な思想を展開した日本仏教。唯識や華厳の世界観、最澄や空海の即身成仏の思想、法然、親鸞、一遍らの念仏、道元の坐禅観、日蓮の唱題──。各宗派祖師の思想の概略をわかりやすく明らかにしながら、日本人のものの見方及び考え方の特質を描き出す一冊。(講談社学術文庫)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

bapaksejahtera

15
浄土宗宗報掲載の原稿を纏めた。我が国仏教思想を主要宗派の祖師に焦点を当て説く。聖徳太子と南都六宗、次いで平安期初の空海最澄の密教から、同後期源信や空也の民衆念仏仏教の流れ。次いで鎌倉期の法然、親鸞に繋がる。更に道元栄西の禅宗に至る。至誠心に始まる三心との格闘の明らかな念仏往生に対し、日蓮宗には題目の唱導を自己目的とすると皮肉で終る。唯識等奈良仏教思想は記述が薄い。正法眼蔵等原文提示のみで現代語訳がなく「教判」等基本語彙の注釈は原読者層故に原則無いに等しい。古文を現代仮名に直すのは誤読を促す。良書なのだが。2023/02/07

ホシ

7
仏教伝来から鎌倉新仏教までを、各宗派の祖師を中心に、その思想を概説した本。概説書とはいっても、知らない事が多く、読み応え充分。特に南都六宗、臨済宗、一遍の解説に興味を惹かれた。本書では詳しく扱っていないが、鎌倉期の旧仏教勢力にも注目すべき動向があって、今後はそうした点にも首を突っ込んでみたい。凝然という鎌倉後期の華厳僧は他僧とは比較にならない膨大な著作を残したらしい。気になるなぁ。加えて、著者による日本仏教の意義と今後の展開に関する見解には得心させられた。心に響く仏典・祖師の言葉も多数あって感謝。感謝。2016/10/31

4
聖徳太子から日蓮までの日本仏教思想史。聖徳太子以来の凡夫である我々の救いの考察が通底している。奈良の「学問仏教」から、平安の「学問と実践の仏教」、鎌倉「実践の仏教」へ。途中から引用が多く難しかった。2022/12/04

ぎじぇるも

3
思想のあゆみという名に違わず聖徳太子から南都仏教、最澄空海の平安二巨頭、浄土教の系譜である源信、法然、一遍らの思想の発展と三心の解釈の違い、栄西、道元の禅の思想的特徴の違い、日蓮と詳しく書かれているが浅学のため理解しきれなかったところはどうしてもありこの本を総論としてそれぞれは各論となる書籍で理解を深める必要がありそう。2024/05/08

Hiroshi

3
仏教は日本の様々な文化の基盤になっており、そうした文化をより深く受用するためには、その背景にある思想についても了解しておくことが助けになる。その為に書かれた本。インドで生まれた仏教は、大乗仏教に発展し、中国でも発展して日本に伝わった。その為極めて高度なものになった。時代毎の特色は、奈良時代は学問仏教、平安時代は学問と実践の仏教、鎌倉時代は実践の仏教となる。行の簡易化、信の重視に向かった。◆聖徳太子の説く三経(維摩経・勝鬘経・法華経)義疏は、在家菩薩の活動を重視する意味で、日本仏教の淵源に位置すべきものだ。2019/03/07

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