内容説明
平凡な女子高生・美咲のパパは、なんと超ひも理論が専門の天才物理学者(そして関西人)。「理解のカギは『異次元空間』や!」と最先端物理学を嬉々として語りだすパパに、美咲は最初辟易するが…!? 物理ファン垂涎の名講義、堂々開講!
目次
予習 異次元パパ
第0講義 一日10分で異次元がわかる、ってウマい話
第1講義 陽子の謎と、1億円
第2講義 異次元が見えていないワケ
第3講義 空間の次元を力で数えよう
第4講義 陽子の兄弟が多すぎる、という謎
休憩 科学者の世界を覗いてみた
第5講義 異次元を使って陽子の兄弟を説明する
第6講義 超ひも理論によると「次元はまやかし」!
第7講義 陽子の謎とブラックホール
復習 結局、異次元はあるんでも無いんでも、ない
おわりに
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公開用本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
徒花
298
表紙はかわいらしいし、中身も関西弁による会話で読みやすいのだが、はっきりいって、書いてあることは超絶難しく、おそらく私は半分くらいしか理解できなかった。美咲ちゃんはすんごく理解が早く、恐ろしく頭がいい……平凡じゃないし! しかし、4次元以上の空間について、だいたいどんなイメージを持てばいいのか、そして名前だけは有名な「超ひも理論」というのはつまりどういう理論なのかをざっくりイメージだけでも理解できる本ではあるかもしれないが、とにかく中身はかなり難しいということだけは忘れてはいけない。2016/03/13
maimai
37
大学教授の娘が大学で物理を教えている父親に物理で有名な「超弦理論」について教えてもらう本です。素粒子は小さなひもでできついると仮定した場合、重力と光の存在を説明でき、またすべての力を量子力学としてみることができるという凄い理論みたいです。正直全然分かりませんでした笑 ただひとつ言えることは科学は凄い勢いで進化しているなと感じます。相対性理論によりGPSが発明されたり。そのうち本当にタイムマシンが発明されちゃうかも知れませんね笑2016/04/21
チャーリブ
23
「超ひも理論」(もしくは「超弦理論」)とは物質の究極の構成要素である素粒子が「ひも」であると考える仮説のことである。現代物理学の最先端の理論と言えるだろう。本書は、天才物理学者・浪速阪教授が高校生の娘に「超ひも理論」を分かりやすく講義するという体裁を取っている。浪速阪教授とは著者の分身だろうが、最近作『物理学者のすごい思考法』と同様具体的でわかりやすい文章で書かれている。ただ、最後のホログラフィーやブレーンあたりの説明はかなり端折った感があり、モヤモヤが残った。2021/08/28
Ayumi Katayama
23
ムズい。けど面白い。ムズ面白い。阪大の橋本幸士先生の本。えー! というような話がポンポン出てくるけど、それと同時に理解は難しい。面白かったことだけでもまとめておこう。■異次元はなんで見えへんのか。①異次元方向には進めない②異次元方向に進めるけど小さすぎて見えへん(どっちや)■重さの違う陽子がいっぱいあるのは何故か(いっぱいあるというのも初耳やし)→陽子は実は異次元方向を回ってるから………かもしれない(マ、マジか!)2020/08/16
TSUBASA
22
女子高生美咲のパパは物理学者。ある時美咲は異次元空間の存在についてパパに尋ねてみると、パパは一日10分、美咲に出来るだけわかりやすく異次元空間が出てくる「超ひも理論」について講義することになった。本書ではうまいこと噛み砕いて超ひも理論を紹介しているように思う。特に物理をかじった身としては数式をこねくり回すので頭が一杯になることが多いので、数式とその本質について多少なりとも結びつけられてよかった。どうでもいいけど美咲ちゃんえらい物わかりいいな!そしてそこそこ興味持っているあたり完全に親父の血を引いてるよ!2015/12/18