内容説明
ある時は甘味職人、ある時は皇帝の妃、そしてある時は皇帝の愛犬!?
悪辣道士に脅されて、今日は後宮、明日は炊司部――謎多き皇帝相手に目が回るような一人二役の隠密任務開始!?
祖父母の遺した甘味屋「白尾」を営む翠は、見た目は年頃の娘ながら実は妖狐。とはいえ慎ましく暮らしていたある日、莱彪牙と名乗る道士に捕まり彼の野望の片棒を担ぐことに! 後宮に寄りつかない皇帝を莱家の姫の元へ手引きするため、昼は宦官、夜は貴妃となり搦手での籠絡作戦が無理矢理開始される。すると皇帝が無類の甘い物好きという一条の光が見えてくるのだが…。妖狐翠が八面六臂の大活躍をする後宮ラブ
仁村水紀・装画
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
メルル
18
老夫婦に命を助けられた妖狐の翠は、彼らの孫として甘味屋の手伝いをしながら暮らしていた。しかし彼らの亡き後、甘味屋として目立つことなく暮らしていた翠は道士に捕まり宮廷に送り込まれることになった。やっぱりこの一冊で終わりだとちょっと物足りない。内容が面白いだけに特にそのように感じた。皇帝陛下の甘味好きは過度だ(笑)2019/05/09
ゆなほし
13
見た目は年頃の娘だが実は妖狐の翠は、道士に捕まり彼の野望を果たす為後宮で皇帝を籠絡する事になり…。昼は宦官、夜は貴人、時には愛犬になったりと大忙しな翠の後宮での日常が楽しく描かれており、読みやすかった。翠の作る甘味は、どれもとても美味しそうで魅力的。後宮小説は数あれど主人公が妖狐というのは珍しく、そこがまた物語をより面白くしているポイント。妖狐、甘味、後宮…これらの要素が好きな人にはおすすめ。終わり方もすっきりしていて良く、幸せな気分になった。2019/05/01
紅羽
12
甘味屋の老夫婦に拾われ、本当の孫のように大切にされてきた妖狐の翠。その夫婦亡き後も一人でお店を切り盛りしている中、突然道士に強引に連れ去られ、謎の多い皇帝の謎を探るべく男と女、そしてペットという3つの姿を駆使して後宮へ行く事になり…。後宮のドロドロな愛憎劇で何度も始末されそうになりながらも辿り着く真相は結構意外で面白かったです。読みやすくて後味の良い作品でした。2019/03/26
悠遠
10
なんという行き当たりばったり。下町で1人甘味屋を営む美しい少女の正体は実は妖狐で、政治の道具のために宮廷に送り込まれ…という話。すごく話的には雑なんだけどまあまあ面白いし勢いがある、雑だけど。どこが雑かと言うともう全体的に雑なんだけど、グイグイ読ませる力がある。2020/09/23
へへろ~本舗
9
ある時は後宮で妃候補、またある時は炊事場にいる宦官、そしてまたある時は皇帝のペットのワンコ…しかしてその正体は!甘味好きの皇帝の為に甘いものを作ってる妖狐。面白かったのでサクサク読めた。2019/03/09
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