小学館文庫<br> 月をさすゆび

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小学館文庫
月をさすゆび

  • 著者名:永福一成【著】
  • 価格 ¥715(本体¥650)
  • 小学館(2015/03発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784094061383

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内容説明

ヤンキー、お坊さんになる!?

 藤井善行32歳。独身。売れないカメラマン。高校時代は、かなり悪かった。跡継ぎのいない叔父の寺を存続させるため、というのは建前。叔母の「儲かる副業」の言葉に釣られ、仏教学院に入学する。
 試験は、面接のみ。ひとつだけのクラスは、下は十代から上は定年を迎えた方まで、老若男女バラエティに富んだ構成。中には、東大のインド哲学科卒のインテリまでいる。善行は、慣れない仏教の作法に戸惑いつつ、一年限定とはいえ、久しぶりの学生生活がはじまった。そんなある日、善行が入学以来気になっていた、隣の席の女子大生から写真を教えてほしいと頼まれる。
 今まで接することもなかったお嬢様属性女子との撮影会や、クラスメイト達と被災地にボランティアに行くことで、次第に善行は仏教に対してポジティブになっていくのだった。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mino884

7
読書メーターで登録するときに、漫画版をはじめて知りました。小説版で読んだあと、漫画版表紙のそれぞれが、「そうそう、あの場面てこんな感じだった」と思いながら振り返れました。 仏教学院となんちゃって僧侶の奮闘物語。 素敵な同期たちとの毎日は、どれを切り取っても一コマ一コマが美しい。 個人的にはニヤニヤが止まらない写真教室と、帰宅時の東上線の二人の駆け引きが好きです。 お坊さんスターターキットを手にしたら、あとはみんな一直線な様子が微笑ましくもありでした。2021/08/29

アワキチ

5
仏教を通した青春小説。仏教についてはそこまで色濃くなく、むしろ仏教に対する現代の人々のそれぞれの生き方に焦点が置かれていました。2015/07/05

4
仏教やお寺が多少身近に感じられる本。海外でも布教している人がいるとは知らなかった。お坊さんになるためのステップが興味深かった。2015/10/04

aoi

4
仏教の学校に通う人たちの物語だけど、深い仏教本というわけではないので、構えすぎずに青春物語という感じで読めた。仏教のほんの入り口がわかりやすく描かれている。彼らのお坊さんになってからの成長とともに、もう少し深く仏教に入り混んだ続編を期待。2015/04/13

yamakujira

3
32歳、独身、売れないカメラマンの善行は、跡取りのいない叔父の寺を継がせようとする叔母の口車に乗って、僧侶の資格を取るための仏教学院に入学する。性別も年齢も動機も信仰度もさまざまな同級生と交流しながら、仏教するとともに人生を考える、っていうと堅苦しそうだけれど、ちょっと変わったキャンパスライフを描くエンタメ小説として楽しく読める。でも、仏教に関しては加賀が批判するように、社会と乖離した独善を感じるね。現代の宗教は事業か詐欺としか思えないから、宗教法人や僧侶にもしっかりと課税してほしいね。 (★★★☆☆)2020/10/13

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