内容説明
ある朝目覚めると、麻起子(まきこ)の頭に角が! 恋人の山平(やまひら)にノコギリを当ててもらうが、切断するまでは踏み切れない。髪を巻き付けて隠せば生活に支障はないのだが……。今まで通り出版社の校閲部で仕事をこなす麻起子の日常に、徐々に変化が――。これまでいがみ合っていた作家の保田(やすだ)からラブレターが届く。二人の関係は!? そして、角の存在は!? 笑いと涙の青春群像劇。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
相田うえお
117
★☆☆☆☆18047 【質問】朝起きました。あなたは鏡に映った自分の顔を見ました。「え"〜っ!頭のてっぺんに角(ツノ)が1本出てる〜!」さて、あなたはこれからどうしますか?(^^) こんなイメージで始まる話。校閲の仕事をしてる女性が主人公。タイトルは角なんですけど出版社に関するあれやこれや話の方が表のようで角は裏配置。角メインならしっくりきたのですが、本作品の内容だと角という現実性のないアイテムを使わない方が自然だったけどなぁ。面白かったという人が多いところ申し訳ありませんが当方は角無しで読みたかった〜2018/06/17
ちょこまーぶる
42
馬鹿馬鹿しいけど面白かった一冊でした。校閲を職業としている女性に角が生えて、その角と共に仕事をしながら恋も成就するというお話ですが、朝起きたら角が生えていた・・・何とも奇天烈?な今後の展開を予想したんですが、意外と冷静に対応する彼女の言動が何とも楽しくてページを捲るスピードが速かったですね。そして、角を隠しながら癖のある作家や同僚たちと普通に仕事を熟していく様何て、この後何が起きるの?という感じが尽きなかったです。で、最後はハッピーエンドに終わったのも良かったです。2023/11/23
はらぺこ
30
香港旅行の件は必要やったんやろか?もしかしたら香港旅行を経費で落とすために書いたんかなぁ(笑) 出版社の校閲っていう仕事を知れたので良かった。2015/07/12
roomy
14
ライブラリー本。ヒキタ作品2冊目。ある朝、目が覚めると角が生えていた。出版社の校閲部で働く麻起子の日常。校閲って仕事がどんなものなのかよくわかった。お仕事小説でいいのかな?これまたかなり好きなお話だった。2012/10/01
oka
3
角が現れたことでそれが当たり前のようだった生活が一変。仕事仲間との距離、恋人への気持ち。いつもと違うものが入ると考え方や見方が変わってくるもんだな…と。校閲という仕事の事がこの本を通じてより知る事が出来て良かった。2015/09/29