光文社文庫<br> スタート!

個数:1
紙書籍版価格
¥726
  • 電子書籍
  • Reader

光文社文庫
スタート!

  • 著者名:中山七里
  • 価格 ¥715(本体¥650)
  • 光文社(2015/03発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784334768669

ファイル: /

内容説明

伝説的映画監督の大森が、新作『災厄の季節』を撮る! 若き助監督・宮藤映一も現場に臨むが、軽薄なプロデューサーや批判を繰り返す外部団体など周囲には難敵ばかり。軋轢に抗いながらの映画作りが進む中、スタジオで予期せぬ事故が発生! 暗雲立ち込める状況で、完成に漕ぎ着けられるのか――。映画への情熱と、どんでん返しの妙が織りなす、一気読み確実のミステリー!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ナルピーチ

158
「ヨーイ…スタート!」その掛け声から始まる中山劇場は圧巻の出来映え。映画制作を舞台に織り成す群像劇に終始一気読み!しかも小説内で映画化される作品はまさかの『カエル男』中山先生らしいコラボにこれは読まなきゃ損だ!一本の映画が作品として世に出るまでの苦難。たった二時間足らずの架空の物語に全力を費やすその時間。皆で必死になってモノ作りに励む姿。情熱を注ぐキャストとスタッフ。これこそが最高のエンターテイメントを生む。「はい、カット!」の声で終わりを告げるこの物語。是非とも実際にも映像化してほしい一冊だ😎🎦🎬2023/03/12

キムトモ

139
中山版「蒲田行進曲」って様相👍「連続殺人鬼カエル男」を映像化していく中で事件がおきるお話。映画好き特に昔の邦画好きならニヤリとさせる名前やフレーズが出てきてミステリー好きよりも映画好きの方が楽しめる内容だったです👍ラスト初日長蛇の列ってくだりは何でか涙が出てきました😢映画好きなら方お勧めです👍(ノ-_-)ノ~┻━┻お次は渡瀬警部の若き日のお話へ〜〜2020/03/12

nobby

134
まずは作者の引出しの広さに改めて感嘆!『カエル男』読了の上で、その映画化の様子を楽しんだ。所々描かれる『災厄の季節』の場面で度々思い出しのニヤリ(笑)大森監督作品は是非観たいがグロいだろうなぁ。ミステリーとしては平坦だが、この作品は幾度の困難を乗り越えながら公開までに至る過程を楽しむのだと思う。単純な自分は後半もう興奮しながら、只々応援するばかり。タイトル『スタート!』にもなるほど。2015/03/09

のり

128
映画界の巨匠「大森宗俊」が3年振りの新作「災厄の季節」を撮ることになり、日々の撮影に膿んでいた助監督「宮藤映一」にも、大森組の一員として声がかかる。映画の内容は「中山七里」さんファンならたまらない「連続殺人鬼カエル男」。製作委員会方式の為にキャスティングから横槍を入れられ前途多難。クランクイン後も度重なる事故や事件。封切りも危ぶまれる中、命を削りながら指揮を取る大森にも病の影が押し寄せる。大森組の絆やプロ意識も凄いし、怒涛のクライマックスへ。2019/03/08

修一郎

117
「カエル男」を読んでいた時には,グロイシーンが多くて映像化なんて発想はなかったけども,こうしてみると冒頭の「はやにえ」とか廃車上での遺体発見!とか,古手川/渡瀬が群集に突き上げられるところとか,映画にしたら凄いことになりそうだ。これは「カエル男」を凄いと思った読者への,中山さんからの楽しいボーナスだ。「さよならドビュッシー」が音楽版青春スポ根小説なら,これは映画に人生をかけた男の成長物語だと思う。宮藤さんや弟さん,あれもこれも…と読んでいくにつれ繋がっていくのも楽しかった。2017/05/25

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/9342165
  • ご注意事項