内容説明
伝説的映画監督の大森が、新作『災厄の季節』を撮る! 若き助監督・宮藤映一も現場に臨むが、軽薄なプロデューサーや批判を繰り返す外部団体など周囲には難敵ばかり。軋轢に抗いながらの映画作りが進む中、スタジオで予期せぬ事故が発生! 暗雲立ち込める状況で、完成に漕ぎ着けられるのか――。映画への情熱と、どんでん返しの妙が織りなす、一気読み確実のミステリー!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
キムトモ
141
中山版「蒲田行進曲」って様相👍「連続殺人鬼カエル男」を映像化していく中で事件がおきるお話。映画好き特に昔の邦画好きならニヤリとさせる名前やフレーズが出てきてミステリー好きよりも映画好きの方が楽しめる内容だったです👍ラスト初日長蛇の列ってくだりは何でか涙が出てきました😢映画好きなら方お勧めです👍(ノ-_-)ノ~┻━┻お次は渡瀬警部の若き日のお話へ〜〜2020/03/12
nobby
135
まずは作者の引出しの広さに改めて感嘆!『カエル男』読了の上で、その映画化の様子を楽しんだ。所々描かれる『災厄の季節』の場面で度々思い出しのニヤリ(笑)大森監督作品は是非観たいがグロいだろうなぁ。ミステリーとしては平坦だが、この作品は幾度の困難を乗り越えながら公開までに至る過程を楽しむのだと思う。単純な自分は後半もう興奮しながら、只々応援するばかり。タイトル『スタート!』にもなるほど。2015/03/09
のり
128
映画界の巨匠「大森宗俊」が3年振りの新作「災厄の季節」を撮ることになり、日々の撮影に膿んでいた助監督「宮藤映一」にも、大森組の一員として声がかかる。映画の内容は「中山七里」さんファンならたまらない「連続殺人鬼カエル男」。製作委員会方式の為にキャスティングから横槍を入れられ前途多難。クランクイン後も度重なる事故や事件。封切りも危ぶまれる中、命を削りながら指揮を取る大森にも病の影が押し寄せる。大森組の絆やプロ意識も凄いし、怒涛のクライマックスへ。2019/03/08
れみ
121
ベテラン映画監督の大森宗俊が手がける新作「災厄の季節」の撮影現場で起こる様々なトラブルそして事件。助監督の宮藤映一がたどり着いた真相とは…というお話。映画の現場の人は本当にシャシンとかホンペンみたいな言葉を普通に使うのかなあという疑問は抱きつつも、「さよならドビュッシー」の玄太郎おじいちゃん並みにかっこいい大森にしびれた。映画の原作の元ネタは「カエル男〜」だけどものすごいエグさなので気になりつつも読み返すのには躊躇する^^;2015/06/24
kk
117
「正気じゃ作れない。狂気でも作れない。映画は、本気で作るんだ。」 このコピー、ほんとにそうだなと思いました。映画の制作って、とても濃いモノ作りだったのだね。恥ずかしながら、考えてみたこともなかったです。 それにしても、最後の方の、ある女性の言葉。この小説に、ただのお仕事小説じゃない、とてつもない深みと迫力を添えてます。 中山七里って初めて読んだんだけど、たいへんなものです。ちょっとびっくりしたかも。2018/12/09
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