内容説明
今、最も注目される詩人・最果タヒが紡ぐ、初めての長編小説――。きみがぼくに使うかわいいという言葉が、ぼくを軽蔑していない、その証拠はどこにあるんだろう。好きとも嫌いとも言えないなら、死ねって言っているようなものだと、いつだってきみは、怒っている。ぼくは、きみを好きでも嫌いでもないまま、優しくありたい。かすかな、死の気配でありたい。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
さや
28
この本を読んで、小・中学生の時ともだちを「親友」と呼ぶ違和感を思いだした。なぜか親友と呼ぶのが嫌だった。この本を読んで簡単に言葉という枠で捉えることで失われることがあるのだと思った。ネットが進む世界で、主人公は魔法少女となってネットが生む悪意から生じる敵をやつけるなんてSF的な設定だけど、それはむしろ女子高校生たちの等身大の物語のよう。言葉にできない感情たちが物語の中に埋め込まれている。2017/08/08
Kei
25
初読みの最果タヒさん。ネットやロボットのフレーズが出てくるライトなSFかと思いきやどんどん複雑化してきて実はけっこう重め。2018/12/05
深青
19
序盤から中盤にかけては設定の突飛さやストーリーの流れがうまく掴めずだったけど、後半の展開が面白くてとても深かった。まだ2作目なんだけど最果さんの言葉に思わず納得して共感してしまう。高校時代に読みたかったよ…!そして、あとがきがまた良い。最果さんの詩集も読んでみたいなぁ。2015/07/11
猫路(ねころ)
12
最果タヒさんの長編小説、前半と後半とあとがきに分かれている。前半は学校生活での魔法少女の女子高生とロボットという関わりで緩い関係性を構築していたのだが、後半になると何かが壊れてくる、物理的にも精神的にも。読み上がり、友達や友情という名の平凡な女子高生ということなのだろうか。2024/02/29
若布酒まちゃひこ/びんた
12
かわいい。2015/03/10
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