内容説明
西新宿のはずれの「アットホームでフレンドリーなサービス」なシティホテル。和泉喜子はそこのフロント兼コンシェルジュだ。彼女をモデルに小説を書こうとする高橋愛のインタビューに応えて喜子が語り始めたのは…
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kumicom
57
私がコンシェルジュならこんな出版社と小説家はお断りだけどなー。これ読んで、「コンシェルジュってなんでもしてくれるんだ!どんな無理難題でもOKなんだー!」って思われないか心配だわ。小手毬さんの作品は2作目なんだけど、ティーンズハートを無理矢理大人風にアレンジしました、ってテイストが苦手。読みやすいんだけど。だいたいこの話が一番コンシェルジュを軽んじてるよね。素人をコンシェルジュデスクに座らせること自体、コンシェルジュの仕事をナメてますよね。最後の結末も、おい、コンシェルジュはヒマじゃないんだぞー!2016/02/21
よっしー
25
図書館で見かけ、手に取りました。コンシェルジュのお仕事のお話を聞き、小説に落とし込む作家。2人の女性が対話を通して何かを見つけ出していく、そんな前向きなお話だったように思います。中身があるのか…と言われると難しいですが、さらっと読めるので良かったです。2023/12/06
coco夏ko10角
24
ホテル・リリーガーデンで働くコンシェルジュ・ユキコとそこでカンヅメになっている小説家・高橋愛。ホテルのお仕事って大変だ。今まで読んだ著者作品の中で一番文章やノリが軽かった、こういう感じのも書くんだなぁ。2016/02/28
technica2015
12
表舞台と裏舞台がクルクル回る感じの展開で、こういうお話は読んでて楽しいですね。コンシェルジュはこうやって仕事をしているんだっていうところも知れて面白かったです。小説家が主人公なだけあって、ちょっとメタな感じで進んでいくので、ここまで描写してしまってこの先どうやって話を膨らませるんだろう?と気になったりしましたが、ちゃんと最後まで面白く読むことができました。読書メーターで登録が少ないですが、良い本でオススメだと思います。2015/05/01
アロハ
9
夜中二時に目が覚めたので、ついつい「数ページ読めば眠くなるだろう」と思い、読み始めたものの最後まで読み終えてしまった。ホテルに缶詰めになった新人小説家の女の子とコンシェルジュの話。実際のコンシェルジュが、いくら取材とはいえ、ほんの数日で客である主人公にそんなに心を許すものなのか?特にプロ意識が高い人なら尚更。まぁそのへんはいいとして…コンシェルジュさんの次の恋がうまくいくといいな。そして、小説家さんとの繋がりもずっと続くといいな。ステキなホテルでした。2016/06/15