内容説明
春告魚(ニシン)があり、春告鳥(ウグイス)があるならば、ヒグマを春告獣と当て字しよう。北海道のシンボル、北半球の王者ヒグマにまつわる話、文学、生態、あらゆることがわかる本。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
22
もっと、クマについて知りたい。そう思って借りてきた本です。ちなみに、この漢字は著者の方が心を込めてつけた当て字でした。クマも大切。人命も、作物も大切。答えの出ない永遠のテーマが、自分は好きなんだなあ。様々な立場の人と語り合うたびに思う。2018/02/15
roatsu
14
題名の優雅な当て字は、北の大自然の申し子たる羆への著者の深い敬愛が滲み出るよう。平成の始めの本だが、その内容は30年近くを経ても全く色褪せない。北方領土を含む北海道の地で長年林務官として勤務し、常に羆と身近に接した経験と新旧資料読み解きや科学的見地から迫る羆の生態理解は適確であり、人との長い関わりの歴史には発見が詰まっている。北海道で羆との不幸な事故が急増している今、本書の内容は意義深いだろう。P112からの被害を避けるために、の内容など真に現地で認識され実践されているだろうか。平成以降過疎や少子高齢が進2021/07/24
二キ
1
色々な側面から見たヒグマと人の関係性。古典から生態まで様々な分野の話題があって実に読み応えがあった。ヒグマの基本情報もとても詳しく、内容が濃い一冊だった。2013/03/19
AICHAN
1
これは著者から贈呈された本です。木村さん、お元気ですか?