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内容説明
明和8年、犬が突然、単独で伊勢参りを始めた。以来、およそ100年にわたって伊勢参りをする犬がしばしば現れた。本当にあったヒトと犬の不思議な物語の謎を明らかにする。
以来、約百年にわたって、伊勢参りする犬の目撃談が
数多く残されている。
犬はなぜ伊勢参りを始めたのか。
どのようにしてお参りし、国元へ帰ったのか?
そしてなぜ明治になって、伊勢にむかうことをやめたのか?
事実は小説より奇なり!
ヒトとイヌの不思議な物語の謎を探る。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mitei
182
新書大賞の2位に選ばれた一冊なので読んでみた。江戸時代の動物とか、日本人の伊勢参りに対する意識とかが垣間見ることが出来て面白かった。2014/02/18
徒花
93
まあまあかな。江戸時代に人々の間で流行した伊勢参りを、じつは犬たちもやっていたのではないか、ということを、文献をベースに紹介していく一冊。膨大な資料から、そうした事例が報告されているものを挙げていくのがメインで、読み物としておもしろいかというと、そんなでもない。ただ、当時の伊勢神宮の制度とか、犬と人々とのかかわりかたとか、そういう文化的な側面も学べる。
Maybe 8lue
49
伊勢神宮が禁忌としていた犬がお伊勢参りを始め、噂話だったのが周知の事実となり、そんな事あるわけないじゃない…と現代のようになるまで。「翁丸物語」を書いた十返舎一九や里見八犬伝の滝沢馬琴なんかも出てきます。(阿波からおさんという犬が出てたとは!!)野良犬と里犬の違い、ラ卒から犬を守った木札、そして種明かし…。ヒントはドイツの計算できる馬「賢いハンス」人の心の動きが犬たちの行動に投影され促されたというわけでした、なるほど☆2015/01/30
ポルトン
46
引越しバタバタ中に図書館で借りたので結局最後まで読めずに返却… ラスト1章だったのに… 感想は再読後に書きます。゚(゚´Д`゚)゚。2018/08/20
樋口佳之
35
これは面白い。十分学校の歴史教材になるかも。少し時代がずれるけど「忘れられた日本犬」と言える内容で、「泰平の世に犬として生まれようとも、乱世の庶民となってはならない」の言を地でいくようなお話しでした。2018/07/27