角川ホラー文庫<br> のぞきめ

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角川ホラー文庫
のぞきめ

  • 著者名:三津田信三【著者】
  • 価格 ¥748(本体¥680)
  • KADOKAWA(2015/03発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784041027226

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内容説明

禁じられた廃村に紛れ込み恐怖の体験をしたあげく、次々怪異に襲われる若者たち。そこは「弔い村」の異名をもち「のぞきめ」という化物の伝承が残る、曰くつきの村だった──。ミステリとホラーの絶妙な融合!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しんたろー

205
読友さんから頂いたので久々の三津田さん。いつも通りに、難しい地名や人名が多くて慣れるまでは苦戦したが、怪奇の発想に著者らしさを感じて楽しめた♬論理的に説明がつかない「憑き物」だが、その現象&条件のルールを推測してゆく展開も面白い(結局は不条理なのだが)。終盤で謎解きとしてミステリぽくなるが犯人の納得度は高くなく、いっそのことホラーを貫いても良かったのではと思った。両方のバランスが良い『刀城言耶シリーズ』に比べると若干物足りなく感じたが、恐怖感に関しては充分ゾクゾク出来たし、程好いページ数なのは有難かった。2019/10/07

青乃108号

193
「刀城言耶シリーズ」でない三津田信三の小説を初めて読んだ。ホラーなんだ。一気に読ませる技巧はさすがに手慣れた物を感じ、面白く読んだ。しかしこれが意外と怖くなかった。「のぞきめ」が至るところから「覗く」、天袋から、戸棚脇の僅かな隙間から。しかし「覗く」事しか出来ないので無視すれば良い、と何ともシンプルな解決策が提示されたりして、何か可哀想である。あなた(読者)も見られているかも知れないから、と作者が読者の身を心配してくれるサービス付き。三津田信三はやはり「刀城言耶」シリーズの方が好みなんだな、と判りました。2023/10/01

散文の詞

182
想像すると怖いって感じの話です。 夜読むと、ほんとにそのスキマに誰かいるようで…。 漢字が多いのには、苦労しましたが、それ以外は、割と読みやすかったです。 大まかに2話の構成で、覗くことでの恐怖体験、そして、真実らしきことが描かれます。 こういうのって、リアルさがどのくらいあるかなんですよね。 そういう意味では、序章と終章がいい感じでリアルさを出しています。 2021/06/23

nuit@積読消化中

152
どっぷり堪能いたしました。怖いというよりも「憑き物伝承が残る山奥の村が舞台」というだけで、個人的はもう満足でした!しかし、沢山の謎や疑問を残したまま、ページも残り僅かとなり、怪奇のまま終わるのかと思いきや、最後に推測とはいえ、多少種明かしとなってしまったのが、怪奇好きとしては少し拍子抜けでした。とはいえ、扱う題材がおもしろい作家さんなので、他の長編シリーズも俄然読みたくなりました。映画はまだ観ていないのですが、この世界観をうまく出せているんだろうか…ちょうどもうすぐWOWOWで放送されるので観てみます。2017/06/03

KAZOO

137
読メさんの感想を読んで、表紙が何かあまりホラーらしくない割には中身の怖さがかなりあるようなので、初めての作家であるのですが読んでみました。比較的好きな感じの本でした。土俗的な研究の感じもあったり、若い人々がホラーに巻き込まれてしまって(怪物や幽霊が出てくるというわけではないのですが)亡くなっていくという恐怖は結構な怖さです。「リング」を最初に読んだ時と同じような恐怖です。私は満足しました。2015/10/14

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