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内容説明
「成功する選手」と「ダメ外国人」を分ける18の判断基準とは? ホーナー、ラミレス、ペタジーニを日本に連れてきた敏腕スカウトが明かす「人材発掘力」の秘密。バースはヤクルトに入団予定だった? あのチームはどうして「ポンコツ」ばかり? エルドレッド、バレンティン、マートン、ゴメス、呉昇桓、サファテなど今季期待の選手からバース、カブレラ、ローズ、マルカーノ、バッキー、スタンカなど往年の名選手までを網羅! (講談社現代新書)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kinkin
48
今まで来日した助ったちのことがたくさん書かれていると思っていたら、スカウトから見た外人選手のタイプや、活躍できた背景、分析などが細かく書かれていた。野球専門の方が読むのならおもしろいかもしれない。感じたのはベースボールの国から野球の国へ、またその逆の場合もそれぞれの土壌に早く順応出来るかがポイントのようだ。あとは監督との相性もかなりあるみたいだ。2015/04/22
ホークス
38
プロ野球と外国人選手について、通訳・スカウト経験を元に語る。昔は実績だけ見て獲る事が多く、その結果変な選手も沢山いた。著者はその頃から苦労してきたため、技術論からゴシップまで新旧の濃いエピソード満載で、裏球界史としても面白い。外国人選手って、異文化の代表的な存在でもあったと思う。個人的に思い出深い選手は、①マニエル=貧乏南海ホークスの天敵。唖然とする程打たれた ②メイ=弱小南海の四番。ベトナム戦争で右手親指を失いながらメジャーで活躍 ③ペドラザ=永遠と思われた低迷期から優勝への立役者で大恩人。2017/02/02
たかやん
27
ペタジーニやラミレス獲得に携わりヤクルトと巨人で国際スカウトとして活躍した著者による助っ人選手論。ただでさえメジャーでは守備の数値化が進んでホームランバッターが評価されにくい時代になってきてるんだから、打力ある助っ人選手のNPBへの供給量が減ってくるのは言われると至極当然ですね。小柄な助っ人が来日する度、スカウトさんを呪ってただけに反省。ただ途中で本当に僕が知りたかったのは、助っ人の「アタリ・ハズレ」よりも、もっと根本的な"外国人選手枠"という制度についてだったことに気づきました。2017/12/10
たくのみ
26
こちらもスカウトになった気になれる本。「ウォーニング・トラック・フライボールヒッター」(フェンスを越えられない長距離ヒッター)をあえて探すという技。「女房みたいにうるさい」と言われた、トラブルメーカーだったマニエル。ファウルの仕方が気に入って○をつけた「恐妻家」ペタジーニ。「外国人選手にとって通訳はベビーシッターであり、お抱えの精神科医だ」といったのはレオン・リー。そして、外国人選手がチームに溶け込んだチームは強い。なるほど。2015/09/09
たらお
24
ホーナー、ハウエル、ペタジーニ、ラミレスなどヤクルトの外国人は当たりが多く、ジャイアンツは金持ちなのになぜポンコツばかりとってくるのか不思議でたまらなかったのだが、霧が晴れる様に疑問は解消。ヤクルトはインディアンズと業務提携しており、近況のスカウティングレポートを入手した上で実地調査にあたっていたんですね。決してネームバリューや噂だけで獲ったりしません。また、ヤクルトが家庭的なチームであり、ラテン系選手がプレーしやすい環境にあったことも大きく、確かにジャイアンツでは大変そう。ヤクルトファンのための一冊。2015/08/19