内容説明
どの時代にも、市場の中で希少なものが、高く評価される。IT全盛の現代にあって、あらゆる人間の能力の中でも、創造性が、もっともデジタル・テクノロジーでは再現されにくい。創造性とは何か、何かを生みだすときに脳の中では何が起こっているのか、どのようなことを心がければ、創造性が評価される時代に、輝くことができるのか。本書はさまざまな角度から、その基礎となる知恵、実践すべき方法を論じている。創造性は一部の天才の特権ではない。それは、誰にでもある。日常の何気ない会話が、すでに創造性の萌芽である。はじめは、ぎこちなくてよい。むしろ、ぎこちなさこそが、過去の自分を超え、新しいことに挑戦していることのひとつの証拠でもあるのだ。著者自らの体験に基づいて語る、創造的であるための考え方と実践のヒント。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
izw
3
人間の脳の本質は創造性にある。コンピュータが得意なことも多いが、創造性を発揮することは、少なくとも現時点ではできていない。直観、不確実性、感情、コミュニケーション、クオリア、一回性、セレンディピティ、など創造性に関する茂木のエッセイは、人間が創造性を発揮して、連想を広げる過程の典型のように、自由に羽ばたいているように見える。2017/09/08
Naohiro Kobayashi
1
エラく難しい事が書かれているな。昨年読んだ茂木氏の著書とはまるで違う。ブラック茂木が書いているのかな。読み手の事は考えず、自分の中の理論をアウトプットして出版しちゃったんだろうな。しかし、それによってその後の分かりやすい著書に繋がったのだろう。マイブームの脳読継続中。2023/01/20
モンブラン
1
不確実性があるから、人は創造という行為ができる。不確実性があるから、物事の判断に感情が要素として影響する。この世界が不確実性に満ちていることは、創造的な生き方を可能とすることにつながっている。2015/03/11