私は、走ろうと決めた。 ― 「世界最悪の地」の女性たちとの挑戦

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私は、走ろうと決めた。 ― 「世界最悪の地」の女性たちとの挑戦

  • ISBN:9784862761262

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内容説明

<p>救いたい人たちがいる
たとえ世界が目を背けても
</p><p></p><p>ルワンダの悪夢 は隣国コンゴで続いていた……。
第二次大戦以降もっとも多い540万人の死者を出し、
今なお暴力の嵐が吹き荒れるアフリカ大陸の奥地 。
そこには虐げられた無数の女性たちがいる。
蔓延する性暴力、偏見と孤立、絶望的な貧困、民兵の脅威……。
繰り返される悲劇を止めるべくたった一人で立ち上がった著者が、紛争地で見た真実とは。
想像を絶する運命に抗い、強く生きようとする女性たちの
哀しくも美しい姿を描いた心ゆさぶるノンフィクション。</p>

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

テツ

19
戦乱の続くコンゴのためにマラソンで募金を募る著者。語られるコンゴの惨状。親の前で子を殺し、子の前で親を殺す。切断した親の足を食べるように子どもに強いる。人間はいくらでも他者に残酷になれるという現実。きっと神様は助けてくれないという現実。知ることは大切なことだし生きる上で現実を直視するということは避けては通れないのだけれど、どうしても気分が重くなる。人間の存在は許されるのかという疑問と共に遣り場のない贖罪の念に押し潰されそうになる。どうしたらいいのか。どうしたら救われるのか。とても苦しい。2017/08/02

ベル

0
【NF 事件/事故⑨】コンゴの惨状に唖然とする。著者は控えめな描写を心掛けているはずだ。ジョークを交え、残酷描写品評会にならないよう努めている。が、それでも滲み出すその凄惨さ。武装集団は母親をレイプし、脚を切断。切り落とした脚を焼き、子供に食べろと迫る。そして拒否する子供を躊躇なく射殺。てなんだよこれ⁉︎ ダイヤモンドなど様々な鉱山資源に恵まれながら、コンゴの2012年の人間開発指数は、187カ国中186位。先ほど外務省のHPを見てみたが、2015年6月11日現在、コンゴ東部には退避勧告が出されたままだ。2015/08/15

Takashi Morimoto

0
「ランフォーコンゴウィメン」。戦乱続くコンゴで人権を踏みにじられているコンゴの女性たちを救うため、マラソンで募金活動を進める筆者の物語である。ランニング(マラソン)の魅力を書いた一冊かな、と思っていたら、全然違いました。 いや、わかるのだ。コンゴの悲惨な現状を伝えようとしている事は。中盤以降に延々と続く体験談は確かに衝撃的ではある。 だが、募金活動の一環にしか思えないのだ。逆に崇高なランニングと言う行為をそういう方向に持っていかないでほしい、と正直思った。平和ボケ、と言われるとそれまでなのですが。2014/03/11

SoSoSo

0
2013年9冊目。「私があなたを見るとき、何が見えるか見せてあげられたらいいのに」と語りかける著者の言葉に嘘はなかった。目を背けたくなる事実も、耳をふさぎたくなる事実もこの本には載っている。読んでいると辛くなることもあった。しかし、著者の正直な気持は自分をこの本に向かわせた。著者含め、人間の正直な面が書かれたこの本には、自分自身の言動を考えさせられた。2013/05/19

ゆーや

0
2012年77冊目。 自社本のため割愛。2012/10/23

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