角川スニーカー文庫<br> ラスト・フェニックス ─不死殺しの王女─

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角川スニーカー文庫
ラスト・フェニックス ─不死殺しの王女─

  • ISBN:9784041028476

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内容説明

真面目で勇敢な騎士・セロは、毒の力を持つ王女・シャロンの護衛の任を与えられる。一方、アルフェンドラ王国の中では、かつて大昔に封印されたフェニックスの不死の力を利用しようとする者が現れて――。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

よっち

28
王国近衛騎士に叙任された騎士セロが、いわくつきの第四王女「毒姫」シャロン護衛の任を与えられたところから始まる物語。庶民出身ながら双剣で頭角を現し周囲から成り上がりと揶揄されるセロと、体内に毒を持つと周囲に恐れられ孤独に生きてきたシャロン。周囲から浮いていた二人の邂逅から始まる不器用な交流は、とても微笑ましい感じでしたね。雪に閉ざされた王国という世界観もあってか、全体的に落ち着いた雰囲気のストーリー展開でしたが、復活したフェニックスとの戦いで宿業を負い、仲間と旅に出ることになった二人の今後の物語に期待です。2015/03/03

まりも

28
アルフェンドラ王国の近衛騎士セロが「毒姫」と呼ばれ恐れられている王女シャロンと出会った事から始まる物語。展開自体はベタですが全体を通して上手く纏まった作品だったと思います。シャロンがセロに心を開いていく姿は読んでいて和みました。フェニックスの不死性、「共鳴覚醒」と能力も工夫してあり面白い。ただ全体的に地味だったのが残念ですね。特に戦闘描写が盛り上がりに欠けたのでもう少し派手さがあった方が良かったと思います。色々広げれそうな作品なので次巻に期待。2015/03/02

サキイカスルメ

15
主人公とヒロインの関係性が好きです!これはいい!アルフェンドラ王国の近衛騎士となったセロと、毒姫と呼ばれ恐れられている第四王女シャロンのお話。ヒロインシャロンが大好きで、どんな辛い思いをしても前向きに進んでいける意思の強さと守ってあげたくなるような健気さと可愛さにやられました。それに対する主人公セロも、真っ直ぐな青年で好感がもてますしね。2人が仲良くなっていく様子が微笑ましかったです。必要なところでセロに助言してくれるマーガスも、大人として2人を導いていってくれそうなイリスもよかったです。続きが楽しみです2015/03/06

真白優樹

15
近衛騎士に任命された少年と、いわくつきの王女様が出会い始まる物語。・・・確かに不死鳥ってそんなに目立たないよな。ファンタジーと言えばどっちかと言えばドラゴンだし。それはともかく展開自体は割と王道であり騎士と王女の心の交流、更には不死鳥の特徴などの点が工夫されており中々にいい感じである。また全体的には静かで少し淡々としているといった感じもあるが将来性と発展性は中々にあるのではないかと自分は感じる。・・・これ、次もあるよな? ぜひとも次があってほしいものであるが・・・ 何はともあれ次巻も楽しみである。2015/03/05

尚侍

7
とっても面白かった。王女と騎士という構図は物語の王道ですが、あまりにも王道すぎて最近は逆に描かれることが少なく感じるので、本作のようにストレートに王道的展開を描いた作品には好感を覚えます。セロの男気もいいしシャロンのけなげさもよく、基本となる人間関係がシンプルなので物語がすっきりしているのもいいですね。最後の展開にややご都合主義なところもありましたが、うまく物語がつながったのでそうしたことまで含めて王道的展開といったところでしょうか。マニャ子さんのイラストも雰囲気に合っていて素晴らしい。続きが楽しみです。2015/03/07

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