内容説明
【小説版登場！】“20区鉄骨落下事件”より以前――。群集に紛れ、人を狩る“喰種”の存在は、東京の街でたびたび確認されていた。決して交わることのない2つの種族は、互いの息づかいに、耳を立てていた。それぞれに、葛藤と正義を内包して。［異族］［孤読］［惹者］［徒口］［似色］＋α 連載開始前のエピソードを紡いだ、小説版第3弾！
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アカミネ
20
グール小説第三弾。タイトルの[昔日]通り、まだ学校に通ってないトーカ、まだ親戚の家で肩身が狭いカネキ、まだ父と肩を並べる事が実現出来ると信じていたアキラ、自由気ままに生きるリゼ、、まだ人間とグールが混じり合う前の日々。でもお互いが敵視以外の感情も持ち始め、歩み寄りたいと願い、着実にあの地獄のような未来へと進んでいた。Reの前に読んだら辛いだろうけど、完結を迎え、皆がちゃんと乗り越えていた事実を知っている今だから切ない気持ちにならずに済みました。2020/09/20
栞@生きた屍
8
カネキ君の昔の話が一番印象に残ってます。私も同じことされたら発狂してますね…。それぞれの原点となる話を読めて凄く満足です。2015/02/27
かち
7
この本を読んで 一番気にかかったのは、人と喰種の心の距離。 どんなに近くにいても、分かり合えているようでいて、どうしても片方が（自分の喰種であるという絶対に伝えられない嘘を抱えているというのが辛い。 2016/09/06
にま
7
読了。漫画『東京喰種』ノベライズ第三弾。人と同じ姿をし、人を食って生きる『喰種』。金木が『半喰種』になる、喫茶店『あんていく』に出会うより前の、それぞれの過去の物語を描いた今作。董香と弟の絢都の生活、伯母の家での金木の息苦しい生活と親友の永近、11区で自由に振舞う利世と万丈、アカデミー生時代の暁と捜査官である父呉緒、事故で家族を失った人間である貴未と喰種である錦の出会い、魔猿と呼ばれ恐れられた喰種である古間のあんていくでの生活。小説、漫画の全てを読んだ後に触れると、どこかグっときますね。2014/12/20
おかでぃ
6
3作目。カネキの話は読んでて辛かった。こういう話は苦手。でも現実にもこういう子は存在するんだろうと思うと。。。貴未の話はカネキほどじゃないけど、こんなことあったら辛すぎる。そして、何が人を救うかわからないものだ。小間さんはいいキャラ♪素敵な性格だ。もっと幼少の頃から知りたい。人間側からしか見えていないアキラの話はもっと多角的に見ることの大事さを教えてくれる。2017/02/20
