内容説明
ベルリンのレジスタンスグループに無線機の部品を運び、ナチス高官の自宅に盗聴器を取りつけよ――。第二次世界大戦が勃発して約2年。チャーチル英国首相のタイピストから、エリザベス王女の警備役を経て、ついにスパイとしてベルリンへ送り込まれることとなったわたし、マギー・ホープ。そこで待ち受けていたのは、予想をはるかに上回る困難、そしてわたし自身の過去の問題だった――。読み手の予想を大胆に裏切り続ける、大展開に次ぐ大展開のストーリー! 赤毛の才媛マギーの活躍を描く、読み出したら止まらない、大好評シリーズ第3弾!/解説=大矢博子
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ごへいもち
25
ヒットラー時代の残酷な歴史がシリーズや表紙絵のテイストとは違って辛い2015/04/10
かもめ通信
24
書評サイト本が好き!からの頂き物。いやいやこれは驚いた。シリーズものにもかかわらず,1~3作目まで雰囲気もスピード感も随分違う。3作目の本作は,主人公のマギーがスパイとしてナチスの本拠地ベルリンに潜入?!マギーをめぐるドタバタ以上に丁寧に描かれた戦時下のあれこれが心に響く。と同時に,マギーが何故あれほどまでに,愛国心に燃えて無鉄砲ぶりを発揮するのか,その内面が見えてきた気も。恋人も,信念も,あらゆるよりどころも失ってしまったかのように見えるマギーがどうやって立ち直っていくのか。次作もやっぱり見逃せない。2015/05/08
きょん
22
マギー・ホープシリーズ第三作。前作までと比べると、かなりシリアスな描写が多くて読んでて辛くなるところもありました。しかし、結果良かったとはいえ、こんなに自由な行動をとるスパイで良いのだろうかとちょっと疑問も感じたりして。お嬢様扱いされてるけど、エリーゼちゃんが勇気も行動力もある素晴らしい女性だと思うな。2015/03/31
寧々子
21
当時のベルリンの様子がマギーを通して重々しく伝わってくるけど、高官の娘でありながら看護師として働くエリーゼを通して伝わってくる様子の方が悲惨さが増していた。 特に心や体に障害を持った子供達がどんな目に遭っていたのか知り、すごくショックで寒気がした。 当時の迫害されていた人々の描写は胸が苦しくなり、ヒトラーの思想にかぶれ正しいと信じきっている人々を描いた場面は暗澹たる気持ちになった。 読み応えは十分だったけど読み心地が悪かったのは、人の意見は聞かず失敗しても自己評価が高く、他人を見下すマギーが大嫌いだから!2017/03/15
ちー
21
今回は前作以上に戦争のおぞましさが出てて、ひたすらマギーが安全圏に戻るのを願いながら読んでた。解説を読んで、マイノリティーにスポットを当てる作者の意図に気づくと、更に奥深さを感じた。総合すると良かったんだけど、マギーの数学的才能が前作ほど発揮されていないところと、無鉄砲の末の結果をかえりみないのは、ちょっと残念。2015/05/08
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