キス・アンド・ライド（１）

著者名：薫原好江【著】

講談社（2015/03発売）

• ISBN：9784063658019

内容説明

高校受験当日、千代の前に降ってきたのは光みたいな男の子、将（たすく）。その彼・将のことを不良だと思い込む千代…でも実は彼は、バイクレーサーだった。どんどん振り回される千代だけど、将は自分が知らなかった新しい世界を見せてくれて――!!?

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[蝶よ花You]

私の中で、昨年の最もお気に入り作品と言える前作「男の子には秘密がある」のスピンオフ。この作者さんは「見えない壁」を描くのが本当に巧い。ただ単に冷たい、物言いがきつい、素っ気ないだけなら描きようがいくらでもあるかと思いますが、人懐こかったり仲良くなれてると読者含め主人公が勘違いするくらい、見えない壁を描き出す。でもそんな、見えないように壁を作る程の影を背負う姿が放っておけなくて追いかけたくなる。弱かったり脆かったり…。そんな男性を愛しいと思わせる作者さんです。本作も惹き付けられる要素が多数。次巻も楽しみ。

2015/01/25

[花結び]

読友さんからの借り本！前作からのスピンオフなのかな？迅くんとはちがうタイプの仔犬のような明るい男の子との恋の話かと思いきやそんな一筋縄ではいかない感じの恋愛のようでこれからが楽しみ♪今回もきょうさんが出てきたのも嬉しい(๑^ ^๑)

2015/04/05

[いと]

作者買い。きました薫原ワールド！やっぱり好きだ！絵にまず惹かれます。高校入学を機に出会い、恋に落ちていく千代とライダー将の物語。しかし1巻では千代の片想い。将は一見バカで無鉄砲なんだけど、いつもの笑顔の中に‘‘本当の’’彼を思わせるような表情が現れる時がある。本当の彼とは一体。『男の子には〜』の迅がライバル役として出ているのも嬉しい。迅の後ろの佑帆の存在を気にしながら読んでいます。将の友人、壮太郎くんがいい味出してる。純愛の中にあるミステリアス要素、次巻が楽しみ。

2015/04/05

[ako]

バイク乗ってる男の子を好きになるお話。私、バイクは興味ないんだよな…知らずに借りてしまった。将はバイクの事しか考えてなくて猪突猛進するところがあるけど、千代と一緒にいることで一息つけたり、立ち止まったりすることが出来る。将にはこんな時間が必要な気がします。

2016/08/30

[いと]

この作品と繋がっている『男の子には秘密がある』を再読後にこちらを再読したら、最初に読んだ時には気付かなかった重大なことに気付きました。何で気付かなかったんだろう。すっかり忘れていたみたい。彼の名が出た瞬間、何かが胸に突き刺さった。空気が変わった。改めて、この2人をしっかりと、最後まで見届けたいと思った。

2015/05/15