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内容説明
長期間に及ぶ地道な作業が要求される辞書の編纂、そこにはさまざまなドラマがあった。世界最大の『オックスフォード英語辞典』、日本初の国語辞典である『言海』、ヘブライ語を死語から甦らせた『ヘブライ語大辞典』、カタルーニャの地位向上をめざした『カタルーニャ語辞典』、メキシコの不毛の開拓地でやむにやまれず作られた『西日辞典』……。〈辞書屋〉たちの長く苦しい道のりを、自らも辞書屋である著者が活写。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
冴子
24
「舟を編む」の感想欄で、この本について書かれていたので、読んでみたくなった。辞書を作ることの大変さは小説でもよく分かったが、まずどんな辞書にするかを決めることから始めるとなると、想像を絶する世界だ。最後に書かれた章で筆者自身のことが語られており、何と元は銀行員だという。語学が好きで留学で苦労したからといって、辞書をつくることになるなんて、何とすごい! 主婦でありながら、子育て、仕事と辞書作りまでしたマリア・モリネールの話にも感動した。最近は滅多に辞書を引くこともなくなり、申し訳なく思ってしまった。2016/11/19
KAZOO
15
この著者も、カタルーニャ語の辞書をつくっているのですが、その苦労は何たいていのものではないことがわかります。また、そのほかにもOEDやヘブライ語、日本人の大槻文彦の仕事などが語られています。小説の「舟を編む」もいいとは思いますが、やはりここに掲載されている実際の仕事の状況を知ると別の感動があると思います。2014/05/05
kazutox
12
2014年。中公新書の「物語○○の歴史」の中で私が一番好きな『物語カタルーニャの歴史』の筆者だけあって、とても読みやすく面白い。辞書を作った奇人変人たちのドラマがいろいろ出てきますが、一番よかったのは終章の「辞書と私」で、筆者自身が辞書を作った話でした。 2025/08/08
スプリント
9
どの辞書屋のエピソードも興味深いものでしたが、消えかかったヘブライ語を復活させるのに大きな役割を果たしたベン・イェフダーの話が一番印象に残りました。2015/06/13
AR読書記録
8
なんとなく『舟を編む』の流れで企画されたような本かなぁとか思っていたんだけど、全然違った(と思う多分。『舟を編む』読んでないからな...)。描かれるのは重厚な人間ドラマ。広大な荒野を独りで、あるいはわずかな手で、生涯をかけてこつこつならし、皆が通れる道を作る、そういう物語。まさか読んでて泣きそうになるとは思わなかった。さすがにOEDはあれだけど、なんか一冊くらい(やっぱりちくまの『言海』かな)辞書を読み通してみたいと思う。2014/06/04
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