- ホーム
- > 電子書籍
- > ビジネス・経営・経済
内容説明
労働力不足と社会保障費の膨張――日本が抱える大問題だ。しかし短期的な政策ばかりで、構造的な問題を見誤っている。この問題を放置していたら、団塊ジュニアが高齢期を迎える2040年に、日本経済・社会が維持できなくなる。圧倒的なデータとシミュレーションで明らかにする日本が抱える不都合な真実を明にする。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
えちぜんや よーた
81
要するに「これからますますビンボーになるよ」と。財政、社会保障、為替など現実の数値にもとづいて細かく丁寧に説明されているので、気が滅入りそうになる。どうせ読むなら「売り上げは七難を隠す」、「利益はすべてを癒す」的な話を読みたかった…。2016/04/01
壱萬弐仟縁
27
重要なのは売上が増加していないことである(19頁)。資産保有額5000万円以上では株式保有多し(31頁)。結局はインフレで政府債務が帳消しになる(65頁~)。140円まで円安が進んでも、物価上昇率2%の伸びは達成できず(81頁~)。重要なのは、電気料金引き下げ(88頁)。現実的な前提では2031年度に破綻(198頁~)。EU加盟条件を満たすには、消費税率27%(236頁~)。EU基準にして日本にあてはめた場合のようだが、いずれにしても人口減少ゆえに、1人当たりの負担が国全体でも、地方自治体でも同じ。2016/01/06
シュラフ
26
将来なにがおこるかは分からない。だが人口問題は別である。年齢の人口分布は我々に来たるべき未来をほぼ正確に教えてくれる。では、これからわずか二十数年後の2040年はどんな未来なのか。労働力減少と財政破綻で日本は崩壊の危機に瀕するという。見たくはない現実であるが、人口分布がそれを暗示しているのだから否定できない。但し、国も無策ではなく、いま政府のすすめている働く方改革の本質というのが、よく見えてくる。読んでみて愉快な書ではないが、子や孫の世代のために今われわれがやるべき多くのことを示唆してくれる一冊である。2017/06/04
モモのすけ
18
日本人の必読書。財政破綻を避けるにはどうすればいいのか。 「本当に必要なのは、社会保障制度の見直しによって歳出の増加をコントロールすること、他方で生産性の高い産業をつくって経済力を高め、それによって税収を上げることだ」2015/03/21
mazda
17
やはりそう来たか‥という感じですが、移民なしではやっていけない、ということのようですね。今のヨーロッパ、アメリカを見ても、こんな楽観的なことを言えるのがすごいです。移民受け入れで、特に経済に関しては一時的に良くなったように見えるでしょうが、それと引き換えに大きな問題を抱えることになるでしょう。その責任を取れるのなら、ぜひやってほしいと思いますが、その頃筆者は黄泉の国の住人でしょうか‥?2017/03/05